切手を貼らない嘆願書
彼女は、女である事を選びました。
いえ、それに関して否定はしません、他人の人生。私じゃない人の決断。
私は篩から零れた砂
持ち上がった天秤の方。
実現しなかった共にある存在。
沢山悩んで、選んで、捨てたもの。
あなたはまだ、私がおもちゃ箱に入ってるとお思いですか?
あなたはまだ、私が生きた人間である事を認識していないのですか?
忘れ去られた玩具をもう一度。
諦めた夢をもう一度。
それと同じように、あなたの気まぐれで拾い上げようとしないで。
生きてるんです、息しているんです。
あれから私もあなたとは居られない人生を歩んであなた無しで大人になった。
あなたと同じくらい時間を経て生きて変わったんです。
もう私は
あなたのおままごとの人形じゃないんです。
あなたが選んだ道の先の未来を受け入れて
無くなったらまた探せばいい。
今更妥協案を掘り返さないで、あなたはあなたで生きてください。
選ばれなかった私から、私は
あなたを選ばない私になります。
ただあなたも不器用な人だから
ずっと未だにその欠けたピースを持った誰かをまっているのでしょう。
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