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一人で軽井沢に行ってみる

世間が夏休みに入る前にちょっと一泊旅行するのがブームになりつつあります。
ということで避暑地軽井沢に行きました。
なんか今年の関東、梅雨っぽさもなく、ぬるっと蒸し暑くなってません??
確かに天気悪い日は続いたけど長雨というわけでもなく、さりとて30度超えの日々が続き、とはいえ雷雨で梅雨の終わりだけは感じる……
この世の終わりかもしれん。これが末法の世。

群馬の北軽井沢には小学生の時に行ったことがあり、浅間山が近くて火山岩がめちゃ落ちてた記憶だけあります。
長野も夏の上高地とか冬の白樺湖あたりには何度か行ったことがあるのですが、軽井沢は完全に初めてでした。

東京駅からは北陸新幹線で一時間強と思いのほか近い。そして涼しい。
東京で30度超えてても軽井沢では25度、湿度も低めでたいへん過ごしやすかったです。これぞ避暑地。
今回は軽井沢観光協会のモデルコースを参考に美術館をはしごしてきました。

自然豊かで涼しくて別荘が多そうくらいの軽井沢にわかだったので、モデルコース組めるくらい文化的施設多いの!?とわくわくしました。うれしい!!

こちらのモデルコースは一日目軽井沢周辺、二日目は塩沢湖周辺(軽井沢から徒歩一時間くらい)だったのですが、公共交通機関と己の足が頼りの中、帰りの新幹線に間に合うかタイムアタックするのは嫌だったので、一日目に塩沢湖方面、二日目に軽井沢方面を散策することに。天気よかったらレンタサイクル(軽井沢駅周辺にいっぱいある)で回るのもよさそうです。私が行ったときは天気よくなかった…

軽井沢に着いた時間的にバスよりも電車のほうがよさそうだったので、まずはしなの電鉄で軽井沢から一駅、中軽井沢→徒歩25分→軽井沢千住博美術館へ。

イメージカラー 白と緑って感じする美術館

日本画家・千住博作品を展示している小さな美術館なのですが、曲線美を描くガラス張りの壁、小さな庭、元の地形に合わせた傾斜のある床、と美術館らしからぬ建築が印象的でした。それがまた作品と合っているというのも素晴らしいところ。美術館の素材としてはコンクリとか近代的人工的な感じで、展示作品もまた滝や森のような自然物なのになんでこんな調和を……と思いながら美術館HPを見ていると「森の中を歩くように」作品を見て回れるということが書いてあって納得。は~~~~~~なるほどな~~~~~~~


そしてまた20分ほど歩いて塩沢湖方面へ。軽井沢高原文庫に行きたかったのですが、展示替え期間だったので「そういうこともある~!!」と思いながらムーゼの森に。ここで軽井沢絵本の森美術館とエルツおもちゃ博物館にお邪魔しました。
絵本の森美術館は庭の中に3軒ほど建物が点在しており、あまたの絵本を所蔵しています。これまた建築がどれもおしゃれなんですわ……

内装もめちゃくちゃおしゃれ。書庫ほしい。
かわいい こういうおうちで余生過ごしたい

かこさとしの企画展やなぞとき企画もやっていて、何度行っても楽しめそう。本を読むスペースもたくさんあるので、ここで一日過ごす日があってもいいくらい居心地が良い。

はたらくおとなになってしまいましたよ…

エロール・ル・カインのおどる12人のおひめさまが絵がきれいでよかったです。グリム童話なので話の内容は昨今の倫理観的にやや引っ掛かりますが……

エルツおもちゃ博物館では、ドイツのエルツ地方の木工工芸やヨーロッパのおもちゃを展示しています。

これまたおしゃれ建築

ミニチュアなんかも展示していて童心くすぐられる感じ。

かわいい
かわいい

壁掛けタイプのミニチュア?もあって、めっちゃ良い~!と思ってたらショップにも売っていました。買うか迷って「ズボラの民には手入れできない……」と思ってやめたんですが、今写真見るとやっぱほしかったかも……

2,3万円するけどやっぱほしいかも……

全体的に木のぬくもりが感じられる空間で素敵でした。

一日目の美術館巡りはここで終わり、軽井沢駅南口にある軽井沢・プリンスショッピングプラザをぶらつくなどしました。めちゃくちゃ広いので新幹線の時間つぶしと思って行くとちょっと危ないかもしれない。本のアウトレットショップがあるのが面白かったです。

二日目は小雨の中、旧軽井沢方面の美術館散策へ。
まずは軽井沢安東美術館。

ガラスと赤煉瓦がおしゃれ

藤井嗣治大好き大富豪安東さんが自宅のような美術館をというコンセプトでつくった藤井嗣治オンリー美術館。自宅がでかすぎる。実際ラウンジでゆっくりお茶したりHARIO CAFEが併設されてたりするので寛げはします。でも確かに美術館にしてはこぢんまりとしていて、藤井作品もネコチャンが多かったり落ち着いた色合いのものが多かったりするので、自宅……かも……
余談ですが、散策中に別荘地帯をてくてく一人で歩いていると己が庶民であることを自覚してすごい得も言われぬ気持ちになったので、早めに富豪になろうと思います。不労所得で五兆円(非課税)湧いてきてよ~

これはニューアートミュージアムの裏庭

歩いて15分くらいで軽井沢ニューアートミュージアムに至ります。名前の通り現代美術が展示されております。アート全振りして使えないトイレとか。デュシャンの進化系かな?
美術を修めたもののいまだ現代美術は「ホオーン……(わかったようなわからんような顔)」という感じですが、どっかの丘に万里の長城がごとく布をはためかせている美術も「なんかいいな……」と思いました。浅めの感想

あとはモデルコース通り旧軽井沢方面を散策したり室生犀星記念館が思ったより細い道を抜けていくのを不安になりながら侘び寂びを感じたり、雲場池を見たりしましたが、朝イチから動けた分、新幹線の時間に普通に余裕があったので脇田美術館にも行きました。

趣がある
御膳水

脇田和は洋画家ですが、絵本の挿絵や本の表紙も手掛けており、「おだんごぱん」は確かに私も読んだことある気がします。洋画は具象画とも抽象画ともつかない不思議な雰囲気で、心地よい夢の中みたいな感じでした。よかったです。

それでもまだ時間足りたので駅前の喫茶店旦念亭さんでお茶しながら読書しました。最高の時間……
手作りカスタード添えのアップルパイ最高でした。

今度は水出しコーヒー飲みに来たい

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