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帰国後一番最初にやりたかったこと 〈携帯プランを見直そう〉

突然だが一つ質問がある

留学を終えた帰国者が一番先にやることとは何なのだろうか?

日本食を食べること?大切な人に会いに行くこと?

もちろんそれらも大事であるし、私もしばらくたった後にそれらは済ませた

ただ、私が帰国後一番最初に行ったことは「携帯プランの見直し」である

こんな変な私の話を少し聞いていってほしい


日本での当たり前(?)

総務省の発表によると、昨年度の第二四半期時点では、日本のおよそ8割程度のスマートフォンや携帯電話は、大手キャリアであるdocomo、KDDI、およびソフトバンク等の、MNO(Mobile Network Operator: 移動体通信事業者)の契約によるものである

もう少しかみ砕いて説明すると、要するに電話通信という産業において寡占企業であった大手3社による契約が全体の8割程度を占めているという

だがこれ、よくよく考えるとすこしおかしな状況なのである

現代の社会において、独占ないし寡占は忌み嫌われる存在であるのは言うまでもない

独占や寡占において消費者が不利な価格設定が行われるため、消費者の利益が通常の市場よりも小さくなるからだ

そんな少しおかしい当たり前の状況で、皆さんは月々いくらぐらいを通信費として計上しているか考えたことはあるだろうか?

通常、契約で引き落としになっているためあまり考えて過ごしている人は多くないと思う

ソニー生命保険の調査によると、日本人のスマートフォンの平均使用料は月6,401円であるらしい

この数字は機種本体料金を計上していないと思われるため、分割で支払いをしている場合はこの数字より2000円前後高くなる

留学に行く前の、通信料金を肩代わりしてもらっている学生の私もそれに対してあまり関心を持っていなかった、だってそれが普通だし

しかし海外で生活をするとその使用料金の安さや契約の豊富さに驚かされた

インドネシアでの当たり前

去年の8月、インドネシアに着いた2日目の朝に私は現地のバディと一緒に現地Simを購入しに街へ出た

向かったのはdocomoショップやauショップなどではない道沿いにある小さな屋台のようなお店

インドネシアではそういったお店で通常Simだけを販売している

契約はいたってシンプル。そのSimを挿入して動作確認後、初月分とSim料金を店主に払うだけ

あとはその発行元の会社のアプリをダウンロードしてそこで月々のデータプランを購入するだけといたってシンプルである

月々の料金は15GBもパケットを使っているのに日本円だと1000円以下

もちろん通信速度等は未だ日本やほかの発展した国と比べて遅くはあるが、それでもこの体制には目を見張るものがある

Simを買ってチャージが当たり前の社会においては、ビジネス用のSimと休日用のSimに分けて使用することも珍しくないという

そのくらい携帯のSimは安いものだし彼らにとって自分のお財布と相談して違う会社のSimに乗り換えるのが普通だった

帰国後

そういった環境にいたため私は羽田空港国際線ターミナルから直接docomoショップに駆け込んだ

データプランの見直し、そして次回更新期間の確認が帰国後初めての人との会話だった

意味が分からないだろう

だが帰国の準備をしている途中に日本での暮らしを考える中思ったのだ

「インドネシアでの当たり前」と「日本での当たり前」のギャップに苦労しそうだなぁ、と

だがその「便利さの差」はよくよく調べてみると私の気づきや行動で埋めることができる、と知った

私は無知が故の罪に対価を支払っていたのだ

ただ知らない、気づかなかっただけで

私はこれからも、ちょっとした差から生まれた気づきに従い、少しずつ生活の一部を変えようと思う

幸い時間はたっぷりある、行動しないだけ払う余剰ほどムダなものはない


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