門外不出! 公案「無字」の中身
【公案】
或る僧が趙州に尋ねた。
「犬に仏性はあるか」
趙州は答えた。
「無」
これはどういう意味か?
この無字の公案も「隻手の音聲」と同様、答えられても次々と応用問題が控えています。さっそく、応用問題もみてみましょう。
【応用問題】
無の証拠をここに見せてみよ
↓
お前はどのように仏になるのか見せてみよ
↓
死んだ後にどのように無を見ることができるか
↓
趙州は犬に仏性は有るとも言っているが、どういう意味か
↓
業のせいで犬に仏性が無いなら、どうすればいいか
↓
趙州はなぜ犬に仏性は有るとわざと言ったのか
↓
無門は20回無と言い続けたが、それを一息で示してみよ
↓
無の本質とは何か
↓
無のはたらきは何か
↓
無と無明の違いは何か
↓
無に著語をつけよ
↓
無字の根源は何か
無字の公案、もしくは隻手の音聲の公案は、僧堂に入門して始めて老師からもらう公案です。正解になるには、1年~3年はかかります。毎日の一挙手一投足、行住坐臥はすべてこの公案のためにあります。寝る時、排便する時、食べる時、歩く時、作務の時、読経の時、仏事の時、すべては公案に帰する生活が僧堂での修行です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?