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作業机を譲ってもらった話

作業机はローテーブル一択

私には一丁前にも作業机がある。

パソコンで作業をする時や、お絵かきする時などに使用する。

今まではローテーブル一択な作業机だったが、今年に入り考え方が変わった。

左足の土踏まずが痛みだし、やがて左足からふくらはぎにかけて痺れるようになってしまった。

足首を痛めてみて、床での生活が優しくないことを痛感。

床に座る、床から立ち上がるといった動作は、どこも痛くない時には何とも感じないものだった。

しかし今となっては不便となる場面が増えてしまっている。

それはパソコンでの作業や、お絵かきする場面でも顕著だった。

正座しての作業はほぼ不可能。

正座してすぐに左足首が痛み、痺れが増してしまう。

立ち上がろうとすると力がうまく入らないこともあった。

あれ?立ち座りってこんなしんどかったっけ?

そんな状態になってしまったので、作業机もローテーブルタイプからは卒業することにした。

ありあわせでどうにかしてみた

ローテーブルから卒業といっても、スペースの問題や予算、私の好み等と照らし合わせてみて、すぐにこれというものは見つからなかった。

なので、継ぎ脚を使ってローテーブルの高さをコンパクトチェアに合わせる事にした。

今やAmazonではなんでも買えるから、良い時代である(しみじみ)。

注文して届いた継ぎ脚にローテーブルを乗せ、間に合わせの作業机が出来上がった。

それなりに使い心地は良かった。

思っていたより継ぎ脚がごつくて笑ってしまったが、しょうがない。

見た目がいかついものの、椅子に座っての作業は足首の痛みや痺れも軽減し、集中することができた。

不便なところは特に無かったので、これでいいかなと使い続けていた。

でもいつかはちゃんとした机と椅子にしようと、なんとなく考えていた。

転機は突然に

間に合わせの作業机を使い始めてひと月経ったかどうかの頃。

突然の転機だった。

「机いらない?」と同僚のおばちゃんからお声かけがあった。

おばちゃんがデザイナーとして働いていた頃に、クライアントとの商談の際に使っていたテーブルと椅子があったのだが、今回手放す事となり私に声をかけてくれたのだそうだ。

一般的な長方形や正方形の机ではなく、コーナー用のテーブルらしい。

間に合わせの作業机を設置しているのもコーナーだったので、これはなんという必然!とサイズを確認してみる事にした。

メジャーで測ってみたところ、置けそうだ。

お声かけ頂いた翌日に「ください!」と返事をし、そのまた翌日に新たな作業机と椅子を譲って頂いた。

トントン拍子とはこのことか。

設置してみた

仕事が終わったあと、おばちゃんから机と椅子の一式を受け取った。

立派な作業机だった。

おばちゃんに「一人で運べる?」「誰か手伝ってくれる人いる?」と心配されたが、ここで謎の負けず精神が出てしまい。

「なんとかやってみます!」と答えてしまった。

いざ天板を抱えて歩き出したら、「これ腰と足首やばいのでは?」と一気に不安になった。

持ち堪えてくれ、私の足首と腰などと祈りながら、どうにかこうにか運びいれることができた。

次引っ越す機会があったらエレベーター付きの物件か、1階の物件にしようと決意したのは言うまでもない。

エレベーターのない2階以上の物件に住めるのは、足腰が元気なうちだけだと思う。

一人でなんとか部屋に運び、組み立ててみた。

椅子のデザインもおしゃれ。自前のクッションがシンデレラフィット。

ぴったり!!

やはり間に合わせの作業机よりも、見た目がすっきりしていて気持ちが良い。

10年以上使っていたという事なので、天板の塗装が剥げていたり汚れがあるのは仕方ない。

後日テーブルクロスをかけてカバーしてみた。

部屋が明るくなったような…?

かわいくなったじゃないか。

棚ぼた的な幸運

今の部署に異動してきて、しばらく筆文字での誕生日カードや作品作りはお休みしていた。

それが今月から再び誕生日カード係の依頼があり、受けることにした。

前の部署で関わっていた利用者さんが亡くなられ、その方のお宅に私が今まで贈った誕生日カードやレクリエーションの賞状代わりに書いた色紙など、全部飾ってあると人伝に聞いた。

休職明けに、お迎えに行った利用者さんのお宅にも私の書いた誕生日カードや敬老の日の色紙など、飾ってくださってる方が何人かいた。

利用者さん本人へ向けて書いていた気持ちだったが、誕生日カードや色紙は、ご本人だけではなくご家族にとっても思い出のひとつになっていたようだ。

介護職としても、お絵かき書道家としても、こんなに喜ばしいことがあるだろうか。

異動してきて、ここでも私が書いたカードや色紙が利用者さんやご家族にとって、きらきらした思い出として残して頂けるよう、尽力しようと決意した矢先。

間に合わせでもいいけど、いつかはデスクタイプの作業机が欲しいと思っていたところでの、棚ぼた的な幸運。

「思う存分書きなさいよ」と神様から言われた気がした一件だった。

ここ最近一番の、棚ぼた的幸運だった。

やってみたいことはたくさん

立派な作業机が来たので、筆文字作品作りはもちろん、やってみたいことはたくさんある。

年明けから急にハマりだした、あみぐるみ制作。

あみぐるみを量産してバザーで出店するというのも、今年の目標のひとつだったりする。

クレパスで星空をもっと描きたいし、創作活動にもっと力を入れたい。

棚ぼた的な幸運からお迎えした作業机で、色々なものを創ってみようと思う。

まとめ

床での生活ができるのは、足腰が元気な時に限られる。

エレベーターの無い2階以上の物件に住めるのも、足腰が元気なうちだけ。

ありあわせでどうにかした間に合わせの机よりも、ちゃんとした机と椅子の方が見た目もすっきりするし、使い心地も良い。

テーブルクロスひとつでも雰囲気が変わる。

棚ぼた的な幸運ではあるが、気を引き締めて誕生日カード作りに励もう。

おばちゃんにお礼の菓子折りを準備するのを忘れてしまったので、次回勤務が合う日には忘れずに持っていかねば。


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