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BMX ショートオフセットフォークと新しい靴。

 フォークが届きました。 産まれの地アメリカはロサンゼルスで悠々バケーションをして、1ヶ月と5日かかって我が手中に収まった。 フォークオフセットについて色々分析してここに書こうと思っていたのにすっかりと期を逃してしまった感じでテンションはさほど高くない。 とりあえず雑感だけ書いて、もう少し乗り込んでからフロント周りの考察は完成させようとおもう。

 S&M Twitchfork W 15mm offset。
 ショートオフセットフォークは今まで手にしたことがなかった。 特に考えがあったわけではないがなんとなく用を感じなかった為だ。 
 それが15mmオフセットのフォークを買ったのは最近思っていることがあったからで、答え合わせのような感じだ。

 細かくは考察で書こうと思うけど、要は立ったヘッドチューブに合うフォークオフセットはこうだ、ということで75.3°のヘッドチューブには15mmのオフセットでトレイルが54mmとなる。
 BMXの最適トレイルの値を探していたけれど、まさにこれが最適なのかなという素直なハンドリングが得られた。
 ロールバック等をしてもとても回りやすく、もちろんショートオフセットによるリヤの上げやすさは言うまでもなくそれに加えてハンドリングがとても安定したので不意に切れ込んで転びそうになる様な不穏感は感じなくなった。

 だらっと乗っていてふわっと軽くバンクさせて回る時など今までの25mmフォークはフラフラというか震えるというか、とにかく心置けない感じだった。
 25.3°のヘッドチューブに25mmのオフセットだとトレイルは43mmとなる。
 15mmオフセットフォークとの差は11mmになるが、オフセットの最適値を50mmだとすると25mmフォークのトレイルの短さが目立つ。
 仮に手持ちの最長オフセットの33mmを付けるとトレイルは35mmとなる。

 これは完全に短すぎる、他の二輪車では聞いたこともないような短さである。

 要はフォークオフセットはフレームのヘッド角に合わせるものであって、アグレッシブに数字を変更するものじゃない、ということなんじゃないのかなと思っている。

 クイックさを発揮するのはフレームはヘッド角であって、フォークオフセットではない。 フォークオフセットはヘッド角によって狂うトレイル値を最適に戻すためのものであって、オフセットのみでハンドリング特性を作り出すものではなく、その中で調整できる幅とは、オフセット値で前後5mmもないのではないかなと思う。

 とにかく今回のフォークは完璧な組み合わせで、もしかしたらまた25mmオフセットに戻すかもなと思っていたけど全くそんな事は感じなくなった。

 そして靴である。 靴は不満がなかったといえばないんたけど、だいたい半年もたないのてVANSやETNIESのあのクラスをポンポン買い替え続けるのはなかなかに辛い。
 ソールがボーズになるととたんにペダルから剥がれてスネペダルしそうな恐怖に陥り、身体が固くなる。
 最初の靴はそれでも頑張って履き続けていたし、脚力があれぱ剥がれないはずだと頑張っていたけれど、剥がれる時ってイレギュラーが起きたときなので脚力関係なかったりする。
 それより打ち身や傷を作って痛みを庇いながら乗ったり、なんなら数日乗れなくなるくらいの怪我をするくらいならゼニで解決したほうがよいと。
 そうこうしている間に靴は5足目を数える。 ふとした時にソールを見てボーズだともう気になって気になって、余計滑るようになるので常に一足予備が欲しい。
 ペダルの突起で底が削れる、タイヤブレーキで
減る、地面ブレーキで減る、ブレーキ程の気持ちがなくても停車時に結構減っていると思う。
 BMX向けモデルとかなんとかスポーツ向けのやつは尚減るのが早く、高かったのにぃ! ってなる。

 ところで前から気にはなっていた、現場のおじさん御用達のHyperVソールの靴。 日進ゴム㈱社の靴で、油まみれや泥がちな作業場、苔の蒸した屋根なんかでも滑らない用に設計されているとのこと。
 前にそれの自転車モデルとかが出て、まあ、ふーんって感じのデザインでHyperVソールで、軽くて…… って興味をソソったのだけど値段を見て回れ右しましたよね。
 その値段ならETNIES買うわ……って。
 それぞれ思うところあるとは思うけど、まあそういう評価だった。 
 でもよく考えたらBMXの靴で一番大事なのは底がどうかということなので、現場のおっちゃん用HyperVならどうかと買ってみたのがこちら。

HyperV 屋根プロ ホワイト

 バリバリー! やめて! ホールドだけど、全体的に嫌いなデザインではない。 ほんのりハイカットなのもいい。 格好いいかと言われるとそうでもないけど履けないほどの悲しみはない。

HyperVソール。 ゴム質も柔らかい。 グリップはすごい。

 このVパターンがVANSのワッフルパターンと同じようにペダルのプラピンと相性が良く、吸い付くような一体感が得られた。
 そして値段がお安い。 実売三千円前後で出回っているので、コソ練とか普段はぜんぜんこれでいい。 広場練習行くときとかはイキった靴を履いていってもいいし、 でもすまんけどグリップはHyperVのが上だわ。
 
 問題があるとすれば、デザインと、デザインの少なさと、バリバリー! やめて!と、あとはソールの薄さ。
 地下足袋並の薄さと言うか、何をどう踏んだかのインフォメーションがかなり細かく返ってくる性格の靴なので、ありとあらゆる着地時に足裏が痛い。
 まあこればっかりは仕方がないが、靴のサイズが数字より余裕があるのでインソールを入れて好みのセッティングに出来ると捉えることも可能だ。
インソールの値段も性能も組み合わせで選ぶことが出来るし、それ自体は靴より長持ちするだろう。
 ETNIESが半年もたないので3ヶ月持てば勝ちである。 くらいの価格差だ。 
 人によってはこの薄さがペダルを掴む感触としていいって人も居るかも知れないし、百回に一回余計にペダルから足が剥がれるのを助けてくれたらそれでもう価値はある。

一晩一時間乗ったけどどこも壊れたり削れたりしなかった。

 あとは耐久性だけどこれはこれから乗り込んで検証していく。 
 そういえばつま先も柔らかいのでフットジャムをするのにつま先でフォークに突っ込むとかなり痛かったからそれも考えもの。 足指を上げて裏でフォークを蹴るか。

 その辺、自転車用のJIRIKI HyperVは調子いいのだろうか? 屋根プロがあまりに具合いいので気になってきたね。
 まあ、屋根プロが壊れたら考えましょう。

 それでは、部品レビューな殴り書きはこのへんで。

 ご安全に。

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