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mage.Space の無償SDXL だけで人物像を追求してみたものの...。(1/2)

宇宙ステーションの描画に関しては、mage.Space の無償SDXL を
利用することで、CivitAI やmage.Space で公開されているSDXL  系
のメカ描画に肉薄が出来、ローカルPC で稼働出来るCheckPoint
ファイルでの描画では、その水準に到達しない一方、人物画像に
関しては、ローカルPC での描画では豊富なCheckPoint ファイル、
LoRA ファイルを使える分、mage.Space の無償SDXL (LoRA 使えず)
だけでは肉薄出来ない印象を持っていました。

この記事ではそれを検証というか「どうにかならないものか」という
トライをしてみました。特に勝算が最初からある訳ではなかった
のでしたが、まあ動かしながら考えようと思いました。

ローカルPC での人物画像のプロンプトは以下の通りでした。

1girl, ultra realistic, super high resolutions, best quality, masterpiece, depth of field, realistic, photo-realistic, cinematic, young and beautiful japanese female, (((wearing helmets)))+++, 1mecha ,perfect face, fit, graceful, finely detailed beautiful face, vibrant, kind, wise, (short brown bob hair in the air:1.38), brilliant, artistic color palette, color grading, Extremely detailed, dynamic lighting, sharp, (long legs:1.34), (50mm lens wide shots:1.36), (front angle shots:1.38), (complex, Machine background ,spaceship outdoors background, Mecha Transport parts:1.38), (dark and foggy environment:1.38), ((heavy fog environment:1.38)), (battlefield behind:1.38), perfect body figure, ultra big light brown eyes, big beautiful eyes, detailed eyes, detailed face, light makeup, seductive look, (front facing viewer:1.38), w,detailmaster2,emb3r4rmor, head gear, arm armor, leg armor ,mecha, SF2CL, Uniform,Mecha warrior,jump,Mecha,non-humanoid robot <lora:JapaneseDollLikeness_v15:0.3>

そのプロンプトを使って、mage.Space の無償SDXL のみで
描画させてみました。LoRA ファイルの指定は無償環境ではエラー
となりますので外して描画実行しました。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (01)

えっ?なかなか良いんではないの??

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (02)

ローカルPC での人物画とは目指す画風が違っても、これはこれで
鑑賞価値がある気がします….。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (03)

縦構図画像は縮小表示させないと横構図画像よりかなり大きく表示
されてしまうので、note では画像サイズを2通り選べるらしく、
縮小しましょうか…。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (04)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (05)

以前はもっとバタ臭い(今どき言わないか)「young and beautiful
japanese female」には遠い、頬骨が張った顔が出たと思ったもの
でしたが….。この顔では人物の描画をする気にもなれないと当時
がっかりしたものです。

2023年8月中旬のAI 描画入門時にmage.Space のSDXL で描いた女性画

ではプロンプトを編集して「サイバー女子」スーツを普通の服装
にして他テーマでも使えるように汎用性を上げてみましょうか。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (06)

ああこれですこれです。以前よりは「これじゃない」感は
薄れましたが、西洋人の眼にどう映るかはさておき、
なかなか感情移入が難しい(他テーマに流用出来ない)感じ
にガッカリさせられます。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (07)

これも同じくですね….。

もう一度この状態からサイバースーツ着用に戻してみます。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (08)

同じような表情でも、この出で立ちにはそこそこ映えるのでした。

では、衣装や髪型で何か印象が変えられるでしょうか。サイバースーツ
の時と同じように。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (09)

うーん。ローカルPC での描画の時のような、目を見張るような
インパクトや魅力を感じないような…。

ドレスを赤にしてみますか。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (10)

気のせいか、いつの間にか表情が欧米女性っぽい感じから
日本女性の雰囲気が出ています。表情に関するプロンプトは
変更していませんが、衣装の設定で影響するのでしょうか。

同じ赤でもサイバースーツに近い、ボディスーツにしてみます。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (11)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (12)

奇妙なのですが、まるでコスチュームを変えたことで被写体の
女性がはしゃいだ気分になったかのように、表情が変わって
来たかのようにも思えます。美人度が上がったと言いますか…。

原理的にそんなことはきっと無い(実際には被写体は存在せず
描画AI が連続描画しているだけ)のでしょうが、何だかそう
見えて来ました。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (13)

実際には直線的な変化ではなく、今回全部で赤ボディスーツ
画像だけでも500 枚ほどRerun で描画させており、その際に
意図と異なる描画が出たら、意図に沿っていた一連の最初の
画像に戻って、そこからRerun させるようにして、単純で機械的
なRerun の繰り返しではなく「それは意図じゃない」という
排除操作を(SDXL 側がその意図を汲むかどうかはさておき)
しているうちに、少しずつ意図に沿う画像が増えて来た感じ
がします。

バタ臭い顔のアップが出たら、その画像からのRerun はせず、
自身のプロファイル画面に蓄積された画像の中から、それ以前
の意図に沿っていた画像を呼び出し、そこからのRerun を
させるのでした。

下図の例で示すと、上段右から3 つ目の画像が出力された時点で
単純にRerun せず、それ以前に描画された下段左端の画像を
クリックして拡大表示とプロンプト表示をさせて「Rerun」ボタン
を押して、上段左から3 番目の画像を出力させて、それ以降は
また単純にRerun を続ける、といった手順です。

mage.Space のProfile 画面で一覧出来る過去の描画結果。クリックで拡大と
プロンプト表示があり、そのプロンプトからの再描画 (Rerun) が可能。

毎回、Rerun 指示でCheckPoint (=AI の描画お作法) が個々の実行回
に閉じた処理を単純にバッチ処理的に回しているだけなら、その操作に
意味は無いのでしょうが、もしRerun 指示のあった前と後の描画で
何かを積み上げ学習して行くのだとしたら「あっ。今のはお気に
召さないのか。」と描画AI に伝わるのか、などと期待してみた訳です。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (14)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (15)

おどけて生き生きした感じが、まるで現存する被写体のようにも
思えます。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (16)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (17)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (18)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (19)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (20)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (21)

しかし、この衣装って、フルヌードに赤塗料でボディペイントをした
だけのようなものですね。よくぞmage.Space が「Upgrade to Pro」
を出さないものです。人が見て感じる判断とAI が画の中をチェック
する基準は違うのでしょう。
(表現領域の広さを確保する上でありがたい)

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (22)

例えば、色をred からskin-colored に変えてみますと….。

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (23)

ほぼフルヌード….にはやっぱり見えませんかね(^^;)。
色を再び赤に戻します。(Rerun させるとワンピースやビジネス
スーツに変わったりしましたので。逆に言えばそうならない
「ボディスーツの赤」は特別な重みづけがあるのかも。)

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (24)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (25)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (26)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (27)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (28)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (29)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (30)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (31)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (32)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (33)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (34)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (35)

途中で他の雰囲気の違うものが何画か出ましたので、それらを
ピックアップしました。(同じプロンプトでの描画です。)

mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (36)
mage.Space の無償SDXL のみで描画した画 (37)

表情も「young and beautiful japanese female」な感じもします。
表情に関するプロンプトは変えていませんが、やはりコスチュームの
変化に被写体の心理が出るかのような描写の変化に驚きます。

被写体が存在しないので、描画しているSDXL の方にそのような
感情の変化に理解が及ぶとか???

当初考えていたよりは、善戦した印象です。
LoRA ファイルや別のCheckPoint ファイルを使えない(無償Check
Point は他に2つありますが人物画には実用的でない)無償環境
では、上掲の2023/08 月末時点の過去例の通り、もっと無機的な
西洋風の肖像を描く程度かと考えてました。

要領としては何度かRerun させているうちに意図から離れた
表情の画が出たら、そこでRerun は止めて、意図に沿った画を
描いていた時点の結果に戻って、そこからまたRerun を続ける
ことで意図の方向に軌道修正する、ということぐらいしか、
プロンプトの編集調整以外にはこの無償環境では手の入れようが
ありません。が、作業前には思い付きもしなかった使いこなし
方法に偶然至ったのは大きい進展だと考えます。

SDXL で描いたメカ画像とも親和性があることでしょう。
何コマかの紙芝居で使う中で、画によって質感がまちまちに
なるのを避けられ、ローカル描画の質感に合わせるために
IMG2IMG での再描画をローカルPC で行う手間が無くなります。

次の記事では今回の結果がどれだけ善戦したのか、最後の赤い
ボディスーツの状態に編集したプロンプトを使ってローカルPC
で描画させてみます。


ご覧いただきありがとうございます。






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