IOPaint-LaMA (LamaCleaner)による「何でも消せる」は、Stable Diffusion UI Forge による「何でも描ける」と同じ位に重要。さらに...。
この記事で実写画像に対しても IOPaint-LaMA (LamaCleaner)に優れた
効果があることを紹介しましたが、AI 描画の「描き過ぎる」「余計な
ものを書き添えて台無しにする」側面の対処にはやはり効果絶大です。
また Stable Diffusion UI Forge に追加ビルトインされた LamaCleaner
と異なり、 IOPaint-LaMA は Web ブラウザで動くアプリケーション
なので、GPU 搭載の特別なマシンパワーのPC は不要で、タブレットや
スマホからの利用さえ可能です。
(「消しゴムマジック」が特別なスマホ不要で使えるということでも
あります。)
例えば過去にボツにして来た「背景や前景にこんな余計なものが
無ければ良い画像だったのに本当に惜しい」これらの作例とその復活
ぶりに見られる効果は一目瞭然です。
しかしそれに加えて今回追加で知り得たことがあります。
この画などは、右の人物の足が3 本になってしまって、それが無ければ
なかなかの仕上がりになっただろうと泣く泣くボツにしていましたが…。
見事に復活となりました。
これも残念な多足変形でした。未来人が昆虫のように 6 足に進化した
設定でも無ければ使えない画でしたが….。
(ストーリーに纏めるにも、感情移入が難しくなります。)
無事に補正が出来ました。
あと、ネガティブプロンプトで「(((text)))+++,(((watermark)))+++,
(((signature)))+++」など署名を強く禁じる指定を先頭に配置していても
画面の隅にサインを書き込まれることを避けられないケースがあり、
レタッチ処理での塗りつぶしでは修正箇所が分かってしまう難点
があったのに対しても….。
文字列だけを違和感なく消去が出来ました。
文字列の下の直線の形状には影響が出ていません。
こうして比較すると Stable Diffusion UI Forge による「何でも描ける」と
IOPaint-LaMA (LamaCleaner)による「何でも消せる」は、
AI 描画の完成度追求において、同じ位の重要度・貢献度があるように
思えます。
それに加えて、今回、AI 描画ストーリーに含められなかった過去画像を
CivitAI に個々登録を始めて分かったことは…。
IOPaint-LaMA (LamaCleaner)を使った後の png 画像にも、処理前
の png 画像に含まれる CheckPoint ファイル、LoRA ファイル、
プロンプト、ネガティブプロンプトなど全ての描画データ情報が
そのまま引き継がれる、ということでした。
処理をすることで描画データは消し飛んでしまうのかと覚悟して
いましたが、これは自身や他の方々のデータ再利用にとっても
IOPaint-LaMA (LamaCleaner)の使用が悪影響しないと
いうことです。
まあ画像のレタッチ作業に似て、画像データから直接描画された
画とは異なる結果を掲載しているという後ろめたさが無い訳では
ありませんが、「足を3 本描け」というプロンプトを提示しながら
足が2 本の画像を公開するような悪意が介在する行為ではありませんし
画像公開する側としては、極力、自身の理想のイメージに近いもの
を公開出来るというのは意義と甲斐があると考えます。
ご覧いただきありがとうございます。
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