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満腹

彼とお付き合いをはじめて1ヶ月半ほど経過した。

初めて会ってからまだ12回しか会ってないというのに、こんなにも好きになるなんて思いもしなかった。

出張が多く不規則な仕事をしているわたしに、土日休みの彼がスケジュールを合わせてくれる。

わたしたちの距離は駅で言うと4駅、タクシーで10分の近さ。

彼はとても睡眠を大事にしていて、とにかくストレスを減らすべく毎日を送っている。仕事に一生懸命だが、プライベートもひとりで楽しむ。

わたしはというと柔軟性が高く、環境適応能力が異常に高いので、ある程度ならどんなところでも寝れるし生きていける。生活リズムもバラバラだ。

寂しいという感情がほとんどない彼と、今までの彼氏とは出来るなら毎日会うのが普通だったわたし。

そんな彼のことを尊重したいなという思いもあり、会うのは週に1〜2回。月に1〜2回会うお付き合いをしてきた彼からするととても会ってるという感覚。わたしに譲歩してくれているのか、それでも嫌々会っているという感じはないのでありがたく受け取っている。


会話を重ねるほど彼へのリスペクトが積もっていく。心が強いのだ。強くあるための努力も感じる。わたしには無いものをたくさん持っている。

似ているところのほうが少ない。笑ってしまうほどに違う人間だなと感じる。

会社員の彼と経営者の私
おとなしめな彼とハキハキな私
人にあまり興味がない彼と人間が好きな私
ひとりが好きな彼とそうでもない私
マイルールが多い彼とテキトーな私

蟹座男だと知り納得しかない。
魚座の私にとってはベストパートナーかもしれない。


手を繋いで街を歩く時間はとても幸せを感じられる。口数も多くなく、落ち着きのある話し方にはとても癒される。彼の声もとても好きだ。とても低くて深く魅力的な声をしている。

とても居心地がいいとでもいうのだろうか。彼といると無理に話す必要がないのだ。

最近分かったのだが、彼はハグがとても好きだ。1週間も会えていないときつく抱きしめられるようになった。愛を伝えているのかもと感じるくらいの。


わたし自身、余裕のある人生を、をテーマに生き方のシフト変更をしてはや1年。彼の仕事終わりに美味しいごはんを食べにいったり。おうちでゆっくりワインを飲んだり。とても充実した毎日になってきている。

所詮は他人だということをヒシヒシと感じる日々だが、本来そういうものなんだろう。脳の交換など出来ないので、誰かの心の奥底までは理解出来るはずないのだから。

彼と過ごす日々で、知らなくていいことは共有しなくても良いということ、お互いひとりの時間はあった方が良いこと、普段の言動が信頼の積み重ねになること、いろんな事を学べている気がしている。

ジムも減らさずに続けて通えている。仕事もある程度ちゃんとやっている。その上で彼と楽しい時間を過ごすことの幸せはなかなかのものだ。

この年でスペックや世間体など気になると言われるような数字や物事を全く気にせず、人としてすごいなぁと思え直感でなんか好きだなと思える人と恋愛関係を築けていることにとても驚きつつ感謝の念でいっぱいだ。


春は過ぎ、桜も散って、湿度が上がっていく日々。
汗の質も変わり身を纏う衣服も薄くなってきた。

今月はどんな時間を一緒にすごせるのだろうか。

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