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英語のリスニング力を伸ばす方法③ - 音を"かたまり"として処理する

このテーマ、3本目になります。

1本目では、日頃の英語学習における"音声"の大切さを、

2本目では、英語の音声に対し、まずは"意味"ではなく、

"音"自体を認識することの大切さをお伝えしました。


"英語を構成する要素"を大きく3つに分けると、

英語は”音”と"文字"と"意味"で成り立っています。


従来の英語学習は、

"文字"から"意味"を"読み取る"ことに

より大きなウェイトを置いていたのですが、


今日では、

"音"から"意味"を"聴き取る"ことに

より大きなウェイトが置かれるようになってきています。


では、どのようにすれば英語の"音"を認識できるようになるのか?


1. 語彙であれ文であれ、まずは"音"自体を聴いてみることが大切です。

2. そしてそれらの音声に対し、どのような"文字"が対応するのかを確認します。

3. さらにその音声・文字に対し、どのような"意味"が対応するのかを確認します。

4. 最後に、その"音声"から"意味"が直接的に浮かぶように"慣れ"を作っていく。


そのようなプロセスが必要になります。


つまり、

"音"→"文字"→"意味"の流れで英語を認識し、

さらに、

"音"→"意味"の流れを定着させることが必要になります。


その際に重要なことは、

"音"自体、そしてそれに結びつく"意味"自体を、

"かたまり"として処理していくことです。


例えば、

I slept three hours last night.

という英語を聴いた時、

一語一語を区切って処理するのではなく、

"I slept three hours"と"last night"をそれぞれ

"一つのまとまり"として処理していくことが必要になります。


そしてその際に重要なことは、

いかに"音のかたまり"を認識するかです。


母音だけで成り立つ日本語と異なり、

英語の音声は、

"母音"(声を伴う音)と"子音"(舌や息による音)

で成り立っています。


日本人が苦手とするのは、

"子音"の聴き取りです。


また、英語の音声は、

日本語よりも語彙による音量の強弱の差が大きく、

大きく発音された後に続く"小さな発音"は

聴き取りにくくなりやすいです。


名詞や動詞や形容詞(cotent words)は大きな音になりやすく、

前置詞や接続詞や冠詞(function words)は小さな音になりやすいため、

日本人にとって、前置詞や接続詞や冠詞の音は聴き取りにくくなります。


さらに、

英語は語彙同士の音が結びつき、

音の"変化"や"脱落"を起こします。


これらのことに対応するためには、

日頃から英語の音を聴き、

どこが聴き取れ、どこが聞き取れていないのかを、自ら認識し、

"音のかたまりに対する処理の回路"を作っていく必要があります。


そしてその回路を構築するためには、

自ら発音してみることが大切になります。


つまり音の強弱であれ、音の変化であれ、

聴いたことを自らの口で再現してみることが重要になります。


英語の音声を単に聴くのとは異なり、

自らの口で音を再現することは、

"音への認識"を格段に高めます。


"Newsから学ぶ英語"では、

文の中における"音の変化"を学び、

その後で聴いたことを自らの口で再現する

"シャドーイング"のトレーニングを大切にしています。


そして、

"Newsから学ぶ英語"では、

0.8倍速のゆっくりとした音声からシャドーイングを始め、

次に0.9倍速、標準速度と速度を上げ、

シャドーイングのトレーニングをしやすい形にしています。


英語を耳に入れ、自らの口で再現する。


このシャドーイングのトレーニングを積めば積むほど、

音のかたまりを捉える"リスニングの力"と

音のかたまりを自ら正しく発音する"スピーキングの力"の

双方が高まっていきます。


つまり、

自らの中に

英語の"音のかたまり"に対する"処理回路"が築かれていきます。


リスニング力に悩む方は、

日頃からこのシャドーイングのトレーニングを取り入れ、

習慣化してみると良いかもしれません。


"Newsから学ぶ英語"では、

日々のニューストレーニング動画の中にシャドーイングを取り入れるとともに、

2週間に一度、それらの音読とシャドーイングの部分だけをまとめた動画を

アップしています。

これにより英語の"音認識"の"定着"を図っています。


そしてその前段階として、

英語の"意味認識"の"定着"を図る動画をアップしています。

これは、"英語のかたまり"を"意味認識"レベルで捉えていくことに役立ちます。


いずれにせよ、

リスニング力を高めるためには、

"音声認識"および"意味認識"に対する"継続的なトレーニング"が必要になります。


ともに頑張っていきましょう!


"英語のリスニング力を伸ばす方法④" はこちら。




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