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覚えておきたい!見るべきもの

ひとりひとりの顔を見る


話すときには目を見て話しましょうなどと言われますね。
アイコンタクトはとても大切です。

しかし、子どもたちを相手にするとき、ひとりひとりの顔を見るのは、話を理解しているかどうか確認するためです。

理解しているかどうかは、顔を見れば分かります。

もし、子どもに慣れておらず顔を見てもどう感じているか分からないときには、「分かった子はうなずいてね」などとあらかじめ声をかけておくといいです。

子どもたちは、前に立っている人の話が理解できないと、顔をそむけはじめます。

子どもたちが「聞いても分からない」と思う前に理解できていない子がいる場合は易しく簡潔なことばに言い直しましょう。

また、理解できない子にかかりきりになってしまうと全体の進行が滞る場合には、全体には指示を出しておいて理解できていない子に個人的に声をかけにいきましょう。

作業の状況を見る

子どもたちに作業を指示すると、同じ学年であっても作業のスピードの差に驚くと思います。

どこに合わせて進めるかを見極めるためにも作業の状況を的確に把握しましょう。

もし、作業が遅れている子がいた場合、なぜ遅れているのかを判断します。

・何をすれば良いのか分からない。
・やることは分かるがやり方が分からない。
・アイディアがない。
・道具がない。
・やる気がない。
・内容が難しすぎる。
・表現するのが苦手で進まない。
・見られたくない。
・おしゃべりに夢中。
・疲れている、眠たい。

など、手が止まってしまう理由は様々です。

「早くやりなさい!」では、問題は解決しません。

どこでつまずいているのか、丁寧にひとつずつ質問して分でやれるように支援する必要があります。

「できた!」と言ってくる子には次の指示を出します。

遅い子を待ちつつも作業のレベルを上げられる指示を用意しておくとよいでしょう。

早くできる子の中には、作業が雑な子や指示通りにやれていない子がいます。

その場合には、指示した通りにやり直しをさせることも大切です。

指示通りにやるということは画一的に思えますが、集団が安全に行動するためには指示を守ること、言われた通りにやることは重要です。

「何をやってもいい」と思わせず一定の範囲の中で自由に作業をさせるようにしましょう。

グループの様子を見る

たくさんの子どもたちを相手にするとき、グループに分けて話し合いや作業をさせることもあると思います。

その場合には、グループの様子を把握しておきましょう。

・リーダーになる子は誰か。
・意見を言う子はいるか。
・茶化す子はいるか。
・しゃべらない子がいるか。
・話し合いは進んでいるか。
・作業は進んでいるか。

リーダーになる子には個別で指示を与えます。

「グループで○○について話し合うからみんなから意見を聞いて紙にメモしてね。」

「○○という作業をするからリーダーになってみんなで協力してやってね。」

「困ったことがあったら呼んでね。」

やることが分かれば年長の子どもやまとめるのが好きな子どもは役割を果たしてくれます。

グループによってはだれも声を上げず全く進まないところもあります。

グループのメンバーが仲良くなっておらず、相手の様子を探っている状態ではグループ活動は難しいです。

グループで活動させる前にはアイスブレイクや自己紹介でお互いの距離を縮める工夫もしておきましょう。

また、指導者側が子どもたちの性格を知らずにグループ分けするとふざける子が固まってしまったりリーダーになる子がいなかったりする可能性があります。

グループごとに差が出るようなら早めにメンバーを入れ替えましょう。


子どもたちの様子を把握することが大事

以上、子どもの集団を相手にするときに見るべきことを書きました。

自分がしゃべるのに精一杯になってしまわないよう、説明の仕方などは事前に準備しておくことをオススメします。

子どもたちは困ったときにはSOSを出しているものです。

子どもたちの様子をよーく見て、必要なフォローをしていってくださいね。

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