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【後編】インフレでも賃金停滞の日本は、英会話力をつけるのが最もコスパがいい理由

株式会社レアジョブの福田 侑也です。
前半から引き続き、今、英会話力を身につけるべき理由について、インフレや転職といったワードと紐づけながら語っていきます。

前編はこちら~

福田 侑也
株式会社レアジョブで、コンシューマー事業とマーケティングを牽引している人。英会話学習の専門家ではないが、英語教育事業に携わって丸4年。書籍もサービスもメソッドも世の中に溢れているが、結局英語を話せない日本人の実態に強い危機感を持っている。

ガムシャラに自己成長する時代は終わった

昔はとにかくガムシャラに頑張っていれば、年収もそれ相応に上がりやすい世の中だったそうです。確かに高度経済成長期は、大半の企業が成長を続けていて、同じ会社で頑張っていれば年収が毎年のように上がっていく世の中でした。

今やガムシャラに頑張っても、そう簡単に年収は上がらない会社も多いのではないでしょうか。

年功序列が崩れていき、業績がいい会社も悪い会社も関係なく早期退職の募集が毎年のように行われています。次は我が身かもしれない。そんな恐怖と戦わなければならないので、ガムシャラに頑張れば大丈夫だ!と言われても信用しようがありません。

だから、年収を上げられる可能性の高い努力をしなければならない。
ガムシャラに頑張るだけではダメで、自分が一番年収を上げられる努力とは何か?

この問いを強烈に突きつけられる2022年に、我々はどう向き合うのが正解なのか。ここについて考えていきます。

(ようやく本題です。笑)

結論、ビジネススキルと英会話力だ!

本当にさまざまな考え方があるので、誰にとっても今必要な答えがこれだ!とは言えません。
キャリアチェンジのためにプログラミングスキルをつける方がいい人もいるかもしれませんし、社内調整能力を今はつけた方がいい人もいます。

ですが、多くの人に当てはまる情報の方が価値は高いですし、しかも今はまだ過小評価されている領域を狙った方が戦略的に年収を上げられる確率を最大化できます。

そういう意味で、ビジネススキルと英会話力を挙げました。

まず一番疑問が多いと思われる”英会話力”ですが、ポジショントークではなくて、英会話力を高めるべきだと本当に心の底から思っています。

記事の前半でお伝えした通り、世界の年収水準はどんどん上がっているのと対照的に、日本企業の給料は平均的に上がりそうな気配は全くありません。労働生産性も全然上がっていないので、海外企業よりも余計に上がりづらいと考えるのが自然でしょう。

一方、日本国内にいながらでも外資企業に勤めることができれば、労働生産性が高い文化の中で仕事をすることができるでしょう。さらに、年収も世界各国の年収増加幅にある程度連動しますので、日本にいながら外資企業で働いても、海外へ移住して現地で働く場合といずれでも年収は上がりやすい傾向になることは予想できます。

そして、日本企業においても海外と同様に年収水準を上げていけるような成長企業は、海外売上比率が既に高いグローバル企業か、もしくは海外展開を考えている成長企業がほとんどでしょう。

当然ですが、そのような企業は外国人材の採用を積極的に行っています。しかも、日本国内での採用においても必要な日本語力のレベル要件を可能な限り緩くし始めており、一部企業では既に日本語を話せない外国人の採用が始まっています。

このように、年収が上がっていきやすい企業に勤めるということは、外国人と一緒に仕事をすることを意味するという傾向が年々強まっているのです。

しかし、日本人はどうでしょうか?
昔よりも英語で仕事をしている人は増えているのでしょうか。
実際は、自分の周りを見渡してもほとんどいません。

だからこそ、チャンスなんです。
まだ英会話力は日本の転職市場において過小評価されています。
海外に行ったらなんとかなるだろう、海外に行かないと英会話力を伸ばすのは難しいんじゃないか。

これが大半の日本人の考えですよね。
だから、英語が話せたら他の能力がものすごく高くなくても、高年収で採用されやすくなるという真実に気づいていないのです。

とはいえ、英語が話せたら誰でも高年収で採用される、という考え方も、事実でありませんよね。当然、海外企業が採用したくなるほどのビジネススキルは必要です。

でも、英会話力以外はすべて同じビジネススキルを持っている2人がいるとします。
Aさんは英語が話せる。Bさんは英語が話せない。
この状況になったら、当然Aさんが選ばれてしまいますよね。むしろ、Bさんは不採用になる懸念さえあるので、英会話力のあるAさんは、ビジネス能力はBさんと同じだとしても有利に交渉できますよね。

これに多くの人が気付いていて、既に英会話力を身につけようとしていたら、英会話力は頑張って習得するべきスキルにならないかもしれません。

英会話力では差をつけられないんだから、むしろ他のスキルで頑張った方がいいかもしれないはずです。

でも、ほとんどの人がこんなにも英会話力が必要だなんて気付いていなくて、年収が高くなると予想される企業に入るには今よりも確実に英会話力の要件が求められる。英会話力が求められる転職市場は、年収水準も高いのに、他の市場よりも売り手市場になっていきます。

英会話力を身につける難易度が高すぎるのではないか?

もしここで英会話力を身につけるのが大変過ぎたら、全く割に合わないことになります。

でも大丈夫です。英会話力は誰にでも身につけることができます。
多くの人が苦戦している主な原因は、このnoteを立ち上げた理由でもありますが「英語力と英会話力」を混同して勉強していることです。

目標を間違えていれば、当然何をやっても目標達成なんてできません。目標を正しく設定できて、それを達成するためにやっていく順番さえ守って学び続けられれば、誰でも話せるようになります。

言語はあくまでコミュニケーションツールです。相手に伝わることが最も重要です。たとえ文法を間違えないで話せても、相手に伝わらなかったら意味がありません。伝わるコミュニケーションができれば、使う場面がどんどん増えていき、その過程で正確さを高めていく方が効果的です。

なので、英会話力をつけることを目標として諦めないで努力すれば、必ずや全員が英語を話せるようになるでしょう。

そして、新しいチャンスを手に入れる。

英語を話せるようになった人たちはきっと、年収の高い企業にも転職できるようになっていくでしょう。その中で一番やりたい仕事を選ぶ選択肢も得られるかもしれません。そんな人が増えていけば日本人の給与水準も上がっていくはずですし、インフレになればちゃんと年収が上がる社会に日本も変わるはずです。

まずは、インフレでも賃金停滞の日本で働く人たちが、仕事を頑張りながらも英会話力を身につけて年収をあげていける世界にしていきたいです。

さあ、皆さんも「英会話力」を高めましょう。

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