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株価指標を学んでみよう!

今回は株価指標に関して勉強していきたいと思います。

株式投資の基本は株式を安く買って、高く売ることで売却益を得ることです。

今の株価が割安かどうかを判断する指標が「株価指標」になります。

代表的な指標として、PERPBR配当利回りがあります。

又、株価指標ではないけど、企業の収益性を測る指標として、PERPBRと密接に関連しているROEというものもあります。

株価指標を理解すれば、割安な株式を購入する判断の目が養われます。

私も勉強のつもりで皆さんと理解を深めていけたら良いなぁと思っています。

株式投資の用語を覚えるのって非常に苦労するし、途中で投げ出したいなぁと思うと思いますが、一つ一つ着実に学んでいけば、血や肉となって自身が成長していけるかなと思っています。

※書籍を参考に記事を作成したので、内容は書籍に寄っています。

PERについて

PER は「Price Earnings Ratio」の略であり、日本語では「株価収益率」と言います。

PERは株価と会社の利益を比べて、株価が割安かどうかを判断するための指標です。

PER(倍)=株価÷1株当たり(予想)当期純利益

一般的にPERの計算のときに使う「1株当たり当期純利益」は予想値を使います。

なぜならば、株価は将来を見越して動くものだからです。

(例)株価500円、1株当たり当期純利益の予想25円の場合、PERは何倍になるか?

PER=株価÷1株当たり当期純利益=500÷25=20倍

という計算結果になります。

そして、本質的なPERの意味は以下のようになります。

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例として、1億円でA社株式をすべて購入すると仮定します。(1株100万円×100株=1億円):会社全体で考える。

各年で1000万円利益が出る場合(1株あたり10万円)、10年間で投資した1億円に達します。

投資した金額分、何年で元がとれるかがこのPERの値になります。

今回のケースでは、投資した1億円が10年で返ってくるので、PER=10倍となります。

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さらに例として、A社株式1株100万円を購入すると仮定します。:1株当たりで考える。

各年で1株利益10万円が出る場合、10年間で投資した100万円に達します。

今回のケースでは、投資した100万円が10年で返ってくるので、同じくPER=10倍になります。

1億円でA社株式すべて購入する場合(1株100万円×100株)とA社株式1株100万円を購入する場合のどちらもPER=10倍となっています。

PER=A社全体の利益÷時価総額

  =(A社1株当たり利益×A社発行株式総数)÷(株価×A社発行株式総数)

  =A社1株当たり利益÷株価

※時価総額:市場が決めた会社全体の値段のこと。

時価総額=株価×発行株式総数

会社全体で考えるか、1株当たりで考えるかどうかの違いだけでPERの値は同じになります。

そしてPERの値が低いほど、早くに元をとれることを意味するので、より割安であることを意味します。

PBRについて

PBRは「Price Book-value Ratio」の略で、日本語では「株価純資産倍率」と呼ばれます。

PBR(倍)=株価÷1株当たり純資産

PBRは、株価が1株当たりの純資産、つまり1株当たりの残余財産の何倍の水準にあるかということを表しています。

一般に、PBRが1倍を割ると株価が割安と言われます。

PBRが1倍を割るということは、株価が1株当たり純資産より低い状態であることを表します。

1株当たり純資産は、企業が解散した時に名目上、株主が受け取れる1株当たりの金額のことです。

つまり、PBR1倍割れの場合、「株価よりも、現時点で企業を解散した時に株主が受け取れることのできる金額(純資産)のほうが高い=株価が割安」であることを示しています。

企業が将来利益を獲得すれば、その利益は剰余金として蓄積されて貸借対照表の純資産が増加します。

そのため、通常利益を今後あげることができる企業のPBRは1倍を超えます。

それにも関わらず、PBRが1倍を割っているなら、現時点の企業価値から考えて割安なのはもちろん、今後得られるであろう利益の蓄積による企業価値の増加を考慮すればさらに割安ということが言えます。

PERとPBRの違い

PERは、今後獲得するであろう当期純利益の額と株価とを比較して株価の割高・割安を判断する「フロー」の指標です。

一方、PBRは、すでに現時点で企業に存在する純資産の額を企業価値ととらえ、これと株価とを比較して株価が割安かどうかを判断する「ストック」の指標です。

つまり、PERは、これから企業が獲得する企業価値と株価との比較であるのに対して、PBRはすでに企業が持っている企業価値と株価との比較をするものであると言えます。

配当利回りについて

配当利回りは、現在の株価で株を買った場合、配当金により年間で何パーセントの現金収入を得ることができるかを表したものです。

配当利回り(%)=1株当たり(予想)配当金÷株価×100

PERと同様、1株当たり配当金は当期の予想値を使います。

株価は将来を反映するので、前期以前の数値にあまり意味はないです。

すでに払われた配当金よりも今後支払われる予定の配当金で考える必要があります。

(例)現在の株価2000円、1株当たり予想配当金80円の時の配当利回り

配当利回り=1株当たり予想配当金÷株価×100=80円÷2000円×100=4%

となります。

配当利回り4%だと、25年で元をとれることになります。

当然、配当利回りが高ければ、高いほど早くに元をとれるので、株価は割安と言えます。

ROEについて

株価指標ではありませんが、株式投資でよく用いられる経営指標として、ROEというものがあります。

ROEは「Return On Equity」の略で、日本語では「自己資本当期純利益率」と呼びます。

ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100

ROEは、株主の所有分である自己資本を元手に、どれくらいの利益を稼ぎ出すことができているのかを意味します。

企業の収益力を利益の金額だけで判断すると、規模が大きい企業の方が規模が小さい企業より収益力があると間違った判断を下してしまう可能性があります。

言い換えれば、ROEは企業の規模(自己資本)に対して、利益を比較するので、企業の規模に関わらず、収益力を比較することができます。

では、例として2つの企業をROEで比較してみます。

A社:自己資本 400万円、当期純利益 40万円

B社:自己資本 8000万円、当期純利益 600万円

当期純利益だけを見れば、B社がより収益力があると思いますが、、、

A社のROE=40万円÷400万円×100=10%

B社のROE=600万円÷8000万円×100=7.5%

ROEの指標で比べると、A社の収益力の方が大きいということがわかりますね。

一般に、ROEが高ければ収益力の高い優良な企業、低ければ収益力の劣る企業という評価になります。

そのため、ROEが高い企業を探すことに力を入れたほうが良さそうですね。

ただし、ROEが低い企業に投資してはダメなのかと言ったら、そういうわけではないです。

将来的にROEが改善し、収益力が向上することで、株価が上昇する可能性があります。

そこで将来性を見越して、ROEが低い企業に投資するという戦略もアリかなと思います。

又、ROEは高いけど、株価が安い企業に投資してみるのも良い戦略かなと思います。

この場合は、企業の収益性が株価にまだ反映されていない状態であることを意味しますから、割安な状態で株式を購入できることを意味します。

この戦略では、ROEだけではなく、PERも合わせて見てみると良いと思います。

おわりに

今回は、PER、PBR、配当利回り、ROEについて取り上げました。

正直、読むだけで頭が痛くなったと思います 笑

地道に学んでいくと段々と楽しくなる時が来ると思いながら学んでいますので、皆さんも気楽な気持ちで学んで頂けると嬉しいです。

以下の書籍を元に記事を作成しました。


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