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英語発音にまつわる、忘れられない苦い?!嬉しい?!思い出

アメリカ、サンフランシスコにて、アメリカの貿易会社での1ヵ月半ほどインターンシップに参加した時のことです。

そこは家族経営の小さな貿易会社で、社員は社長を務めるお父さんと、お母さん、そして大学に通いながら働く若いアメリカ人女性アシスタントの3名でした。私はそこでアシスタントの女性の補助を務めさせていただいたのですが、同時に、時間があるときは夏休みで職場に遊びに来ていたご両親の7歳と5歳になる娘さんの遊び相手もするようになりました。

忘れられない苦い思い出のきっかけは実はこの7歳の娘さんとのやり取りなのですが、1ヵ月半ほど一緒に遊んでいましたので、2人とも私にとてもなついてくれて、インターンシップ終了後、帰国までの数日はご自宅で娘さんたちと一緒に過ごすことになりました。

かくれんぼをしたり、カードゲームを教えてくれたり、お絵かきを一緒にしたり・・・とても楽しいひと時が経ち、いよいよ明日、帰国・・・。という前日の夜、7歳の娘さんからひと言・・・「アイ ウォン フォゲッ チュ」えっ!「I want to forget you」って言った?!
私は一瞬固まってしまいました。あんなに一緒に遊んだのに、「私のことなんて忘れたいわ」って(笑)?子供は正直っていうからな・・・楽しくなかったのかな・・・。私は動揺を隠しながら、寝床につき、翌朝を迎えます。

昨日の言葉が頭を離れない私は、ひきつった笑顔でご家族とあいさつを交わし・・・そして別れ際、7歳の娘さんが私のころに走ってきて、一枚の紙を渡してくれました。開くと、なんと、そこには私の似顔絵と言葉が添えてありました。”I won’t forget you!!.” あーーーー!!なるほどぉ~!そう言ってたのかぁ!!私のとんだ勘違いだったんですね。彼女が私に伝えたかったのは、”I want to forget you.”(私はあなたのことを忘れるわ。) ではなく、”I won’t forget you.”(私はあなたのことを忘れない。)。私は緊張が取れて嬉しくて、その場で泣いてしまいました。

では、なぜ私が聞き間違えてしまったのでしょうか。それは紛れもない、私が”want”と”won’t”の発音の違いを見分けられなかったからです。
このことは多くの日本人がリスニングを苦手とする理由に通するところかと思います。英語には特有のリンキングと呼ばれるつながる音や前後の単語によって変化する音など、私たちの頭を悩ますルールが存在します。それを一つ一つ覚える必要はないと私は思いますが、英語は読んで意味を理解するだけでなく、音声を聞いて意味を理解するトレーニングを繰り返すことで自然に身に着くと思います。英語の例文をよく聞くと”want”と”won’t”では聞こえてくる音声は全く違いますからね。

私のような聞き間違いをしないためにも、ぜひ、英単語しかり、英文法を学ぶ際も、できるだけ音声付きの教材を使って、繰り返し耳からも単語や例文を聞いて覚えることをおススメします。

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