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現役大学生がコミュニティマネージャー!? 学生目線での魅力とメリットとは

「エンジニアが集まる・活躍する・成長する街、福岡」の実現のための一環として、2019年8月に誕生したエンジニアカフェ。今回は現役の大学生でありながら、エンジニアカフェのコミュニティマネージャーでもあるという日田 豊隆さんに、大学生目線から見たエンジニアカフェの魅力、コミュニティに属することの価値や重要性について、詳しくお話を伺いました。

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日田 豊隆さん
九州大学工学部に在学中。物質科学系の学習・研究を行いながら、子ども向けのプログラミング教室やITイベントの運営などに関わっている。エンジニアカフェにおいては、受付システムの自動化やスタッフ関連の業務効率化などを行う。趣味はサウナとシーシャ。

 ー 本日はよろしくお願いします。日田さんは、2019年8月のエンジニアカフェオープン当初からスタッフとして参加されているそうですね。

日田:
はい。僕はもともとエンジニアカフェの業務遂行責任者であるムラジュンさん(村上 純志氏)の会社でインターンをしていたのですが、「若い人もスタッフにいたほうがいいだろう」と、オープニングスタッフの1人として声をかけていただきました。それ以来ずっとここで働かせてもらっています。

ただ、最初に任された受付という業務が正直かなり暇で……(笑)。そこで、自身の暇つぶしと組織の業務改善の両方を兼ね、受付業務の中でも「人の手」でやっていた部分を自動化するためのコードを書いてみたんです。エンジニアカフェはできたばかりの施設ということもあり、トライアンドエラーしながらルールや体制を作っているので、そういうチャレンジも業務の一環としてやらせてもらえる環境なんですよ。

そういう取り組みを自らしていたからなのか、だんだん別の仕事も任せてもらえるようになり、現在はコミュニティマネージャーが主な業務となりました。


 ー いきなり業務改善のためにコードを書きはじめる大学生なんて、すごいですよね(笑)。具体的には受付業務のどんな部分を自動化させたのでしょうか

日田:
まぁ全部ググりながらやっていたので、レベル的にはそこまで高い作業ではなかったのですが……(笑)。主にはシフト管理関連の部分でしたね。

例えば「帰る前には、明日のシフト担当の人に連絡する」というルールがあったんですが、つい連絡を忘れてしまったり、間違えて別の人に連絡をしてしまったりするようなミスが何度か起きていたんです。そこで、該当者には毎日20時くらいに自動的に通知が届く仕組みをつくりました。カレンダーにシフト登録する作業も、コードを1回実行すれば自動的にGoogleカレンダーに登録されるような仕組みに変えました。

ひだとよ

 ー では一般利用者としての大学生目線で見た場合、エンジニアカフェはどんなところが魅力になるのでしょうか

日田:
やっぱり最大の魅力は「無料」で使える点ですね。初心者向けのサポートをしてくれるコワーキングスペースや、エンジニアになるためのスキルを教えてくれるスクールなどは数多くありますが、普通はお金がかかります。

でもエンジニアカフェなら全て無料ですし、わからないことはスタッフに聞くこともできます。学生には嬉しい、大きなメリットですよね。大学生、とくにプログラミングをどう学習するかを悩んでいる人が相談に来るケースは、実際とても多いですよ。


 ー プログラミングの勉強をはじめたばかりの人に対し、日田さんならどんなアドバイスをされますか

日田:
そうですね。学ぶことを目的にするのではなく、まずは「必然的に学ぶ状態をつくる」のがいいと思います。「学習するために学習する」というよりは、「現状の課題を解決したり、何か作りたい物を作るにはその技術が必要だから学ぶ」というスタンス。

プログラミングって、無料の学習サイトをみながら勉強をはじめる人がほとんどだと思うんですが、それではあまり身につかないという人も多いイメージがあって。僕もそういう人間の1人だったのですが、エンジニアカフェに入って「シフト関連を自動化しよう」と思ってプログラミングの勉強をはじめた途端、それまでとは明らかに違う速度で技術を身につけることができました。

あとから「この差はなんだろう?」と自分で振り返ってみると、結局は目的が「学習」なのか、「何かをつくりたい」かの差になるんだろうなということに気づきました。だって、何かをつくりたいと思ったら、学習は必ずセットになるじゃないですか。だから、例えば「○○をLINEに自動で通知する」というような、自分にとって便利になりそうなものからつくってみるのがいいかと思います。

 ー 日田さんは大学生ながら、毎年福岡で開催されているクリエイティブとテクノロジーの祭典「明星和楽」にもスタッフで参加されるなど、積極的な活動をされています。

日田:
最初はスタートアップとかへの単純な憧れの気持ちからでした(笑)。僕が通っている九州大学は糸島にあって、言ってしまえば、ずっと田舎の生活を送っていたんですよ。だから「天神、博多でスタートアップに関わりたい!」という思いが少しあって、その結果、明星和楽のボランティアスタッフという「大学以外のコミュニティ」に参加することになりました。

さらに、そこがきっかけでムラジュンさんにインターンに誘われ、現在のエンジニアカフェのコミュニティマネージャーになるに至りました。そう考えると、やっぱり「自分はまだ大学生だから」とかを気にせず、積極的に動くことが大切なんだと思います。それによって、複数のコミュニティに属せるようになることは大きなメリットですね。


 ー 日田さんから見て、複数のコミュニティに属すことの良さとは何なのでしょうか。また、大学生がコミュニティに属するにあたってのアドバイスなどあればお願いします

日田:
僕は複数のコミュニティに属することによって「依存先を増やす」ことが大事だなと思っています

例えば、「学校の友人関係」しか属しているコミュニティがなかった場合、その人たちにハブられたら、依存先がなくなってしまいますよね。でも、いろいろなコミュニティに属していれば、単純に依存先が一つではなくなります。ひとつのコミュニティで何かあったとしても、別のコミュニティに逃げればいいわけですから、とても気が楽になります。

また、福岡は良くも悪くも「狭い」ため、コミュニティ同士で重なる場合が多いのも特徴です。違うコミュニティに参加しても、見知った顔がそこにいるほうが属しやすくなるじゃないですか。特に福岡ではコミュニティが天神・博多に集中しているので、むしろ大学生のうちからいろいろなところに属しておいた方が、何かとメリットは大きいと思いますよ。

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 ー とはいえ、初めてコミュニティに参加するのは勇気がいることだと思います。はじめの一歩としてちょうどいいコミュニティなどがあれば教えてください。

日田:
福岡には、学生向けのコワーキングスペースがたくさんあります。そしてコワーキングスペースごとに学生向けのイベントが開催されているので、まずはそこに参加し、学生同士で仲良くなるというのが、最初の一歩としてはちょうどいいと思います。

また、2021年3月29日からエンジニアカフェで「Engineer Cafe Lab」サロンのモニター募集が始まりました。エンジニアとしての基本的なスキルや経験を身につけられるよう25歳以下の人に向けた開発サロンです。

ドローンやOculus Quest2、360度カメラ、最新のスマホなど最新のガジェットが用意してある環境で学ぶことができるだけでなく、サロン会員同士の交流もあるため、「コミュニティを知る」という面からも参加をおすすめしています。交通費も全額支給されるので、特に大学生に向いているサロンじゃないですかね(笑)。

しかもEngineer Cafe Labは、まさに今これから立ち上がるというコミュニティです。1つのコミュニティが広がっていく過程を体験できるなど、ほかのコミュニティとは違った楽しみ方もできると思いますよ。


 ー 本日はありがとうございました。では最後に、今後エンジニアカフェを利用するであろう大学生の方にメッセージをお願いします

日田:
僕自身、エンジニアと名乗っていいかもわからないレベルの人間なので恐縮ではありますが、エンジニアカフェは大学生の方からの相談を積極的に受け付けています。「プログラミングの勉強を、何からはじめていいのかわからない」「このコードで本当にいいのかわからない」など、どんなことでも気軽にご相談ください。

ただ、今はネットで調べても出てこないような情報はあまりありません。まずは自分で調べてみて、分からない箇所があったら聞きにくる、というような利用方法もいいと思います。

また、勉強会やイベントも無料で開催できるので、ぜひそちらも積極的にご利用ください。僕もエンジニアカフェでお待ちしています!


エンジニアカフェについて 

エンジニアカフェは、福岡をエンジニアの聖地に、という思いから「エンジニアが集まる・活躍する・成長する街、福岡の実現を目指す “エンジニアフレンドリーシティ福岡”」の取り組みのひとつとして2019年8月に誕生しました。
個人、コミュニティに関わらず、エンジニアやエンジニアに関わる人、またエンジニアを目指す人の様々な相談に対応し活躍できる環境づくりをサポートしており、エンジニアによるエンジニアの為のイベントを開催。さまざまな技術トピックのイベントに会場を提供しています。
※コミュニティマネージャーへのご相談についてはこちらを参考ください。

業種などの垣根を超え、エンジニア同士の多様多種なコミュニケーションを促進し、 エンジニアにとってあらゆる機会を創出するため活動しています。
※各種イベント開催、エンジニアカフェへのお問い合わせは以下ご確認ください


Engineer Cafe Labについて
Engineer Cafe Labは、新技術に挑戦しながら、エンジニアとして必要な基本的なスキル・経験を身につけるための、エンジニアカフェ発のU-25開発サロンです。

Engineer Cafe Labo モニター会員募集要項
【モニター会員】
募集期間:2021年3月29(月)〜4月20日(火)迄
モニター会員活動期間:2021年5月〜2021年7月末までの約3ヶ月間(予定)
募集人数:5名程度

【応募資格について】
以下の全ての項目に当てはまる方のみご応募ください。

・エンジニアの方・エンジニアを目指す方(文系の方、未経験の方もOKです)
・参加申込時に25歳以下であること
・本プロジェクトの趣旨にご賛同いただける方
・ハッカソンや発表会など、ラボの活動に積極的に参加できる方
・目標達成に向けて、真摯に取り組める方
・会員規約や行動規範等を守れる方(面談時にご説明させていただきます)

【応募方法】
Engineer Cafe Labは会員登録制です。定員がございますので、会員登録には選抜があります。以下をご確認いただき、お申し込みください。

①応募フォーム( https://forms.gle/kwUc1mBosSd6VDNi9 )よりご応募ください

②5営業日以内にお返事いたします。興味があることなどについてメールで簡単にお伺いさせていただいた後、フォームにご入力いただいた内容と併せて、書類選抜とさせていただきます。(1次選抜)

③書類選抜に通過された方のみ、面談をさせていただきます。(2次選抜)

④面談に通過された方のみ、双方同意の下、会員契約書に記入・捺印をしていただき(会員登録)、会員証を発行いたします。
(会員登録以降、会員契約は3ヶ月更新とさせていただきます)


【エンジニアカフェ 公式アカウント】
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エンジニアカフェ運営事業者
特定非営利活動法人AIP(理事長 本田 敬吉·博多区博多駅東1-17-1 4F)
株式会社サイノウ(共同事業者)(代表取締役 村上 純志·中央区西中洲12-11-301)

執筆・編集:コルクラボギルド



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