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《挨拶1》俺はシシャモ。酒場のマスターをしている。よろしくな!

おう、いらっしゃい!!

見ない顔だね
お前さん、この町は初めてかい?

ここはエンジ王国の城下町。
上級のエンジニアやエグゼクティブ、トッププレイヤーを目指す、
様々なエンジニアが集まる町だ。

俺はこの酒場のマスターをしている、
シシャモって者だ。
一人娘がいてな、子持ちシシャモなんてみんなにゃ呼ばれている。
俺もかつては、とあるパーティで
リーダーやエンジニアをやっていた身だ。

今は前線から退いて後継の育成に協力しているところだから、
何か力になれることがあればいつでも頼ってくれな!

お前さん、名前は?

ほうほう、なるほど。
覚えておくぜ。
よろしくな!

さっそくだが、
この町について少し教えておこうか。

ここはかつて魔王軍との戦いの際に拠点となった地域で、勇者とその仲間たちもよく滞在していたゆかりのある土地さ。
国王様が魔王復活の兆しを察知して、いち早く次の勇者を育成しようってことで、旅のエンジニア向けに色々な支援や仕事の斡旋もしている。

専門的な知識や魔法ゲンゴについては、何人かベテランがいるから、必要になったらそいつらに聞くといい。

仕事やクエストの依頼なら、斡旋所があるから、そこを紹介するぜ!
スゴウデの姐さんがいい御縁をくれると思うぜ。

冒険にあたっての基本的な所作や御作法、
ビジネススキルみたいなもんは俺が教えてやるから、そこは安心して頼ってくれ。

みんな気概のいい奴らで、きっとお前さんも気に入ってくれるだろうよ。

そうそう、御作法といやぁ!
お前さん、誰からも好かれて、長く上手に仕事をする方法を知っているかい?

まぁすでに出来てるとは思うが、もし思い当たる節があるならぜひ基本に立ち返ってみてくれ。

そう、『挨拶』だ。
こいつはどのスキルやゲンゴよりも、最初に必要になるし、今後もずっと基礎になるモンだ。

挨拶をすることで、相手とのコミュニケーションが始まる。
そこには言葉以外にも表情や声の大きさ、トーン、放っている空気感があり、五感全てで情報を伝えあってお互いの状況を知らせているんだ。
お前さんも経験あるだろう、「あ、今日この人元気ないな」、「今日上司は機嫌がいいな、何かあったのかな?」と。

挨拶は万国共通。
どの国でも行われる、人としての基本の立ち回りだ。
挨拶ひとつで結果が決まると言ってもいいくらいだ。

この話は後でまた立ち寄ってくれた時にするが、挨拶を繰り返すことで、お前さんへの認知度も上がり、信頼度もあがる。
この時、もし相手の名前もわかるようなら、名前も呼んでやるといい。
相手にしてみれば、お前さんに認知されているという肯定感と、一人の人として話しかけてもらっているという充足感が、少なからず生まれているはずだ。
これを毎日繰り返す。どうだい?少しは結果が見えるだろう。

逆に、お前さんが今後勇者として、リーダーとして、人の先頭に立つ人間として仲間を率いる時に、一人も挨拶しないパーティだったらどうなる?
町の人も、店も、敵ですら挨拶なしだ。
想像力豊かなお前さんなら、この恐ろしさがわかるだろう。ゾッとするよな…。

もし今、素通りしてしまっている人がいるなら、ぜひ挨拶をしてやってみてくれ。
少しずつ、お前さんを取り巻く世界がいい方向に変わってくるはずだ。
すぐには実感はないだろうが、当たり前すぎてやっていない奴も多い。そういう部分で経験値を積み、他と差をつけるといいぞ!

あぁ、挨拶のできない奴がいたら俺のところに連れてきてくれ。
たっぷり基礎からしごいてやるからな!笑

さぁ、話が長くなったな。
注文したドリンクだ。
町を少し探索するなり、斡旋所にいくなり、
ここでもう少し話していくなり、
この町での時間を楽しんでくれ!

俺はいつでもここにいるから、また話を聞きたくなったらいつでも来てくれ。
じゃあ、また後ほど!

《基本スキル 挨拶をしよう》

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