子役として成功するためには

 はじめまして。演技のお兄さん(仮)です。
 簡単な自己紹介ですが、私は6歳から子役をはじめ、舞台15本以上、TV5本以上、他多数に出演して来ました。そして、長い期間間近で現場を見たことで、オーディションに受かる子と受からない子の差が明確にわかるようになっていきました。それは、あの子は顔がいいから受かる、態度がいいから受かる、といった様な単純なものではなく、舞台・TV・ミュージカル・NHK等、それぞれの分野で異なってきます。今回はその"差"が何なのかを解説したいと思います。
 さて、この記事を読んでいる方は、恐らく自分の息子、娘を芸能界で活躍させたいと思っているのだと思います。私は男性なので、この記事は男子子役向けの情報が多くなってしまうと思いますので悪しからず。

1.大切なのは"事務所に所属する前"

 子役として活動するために、大切なのは"事務所に所属する前"です。「え、事務所に入ってからレッスンとかを頑張るんじゃないの?」と思った方、いると思います。しかし、頭ひとつ抜けた状態で事務所に入ることで、スタート地点から周りに差をつけることができます。これはどういう事なのかと言いますと、前提としてどこの事務所もお金を稼ぐ団体です。所属する俳優が舞台に出ることで、出演料が事務所にも入るのです。だからこそ、まだだれが伸びるかわからない状態から伸びる子を探すより、最初から少しできる子に力を入れて舞台に出てもらう方が手っ取り早いというのが事務所側の正直な意見です。例えば「自己紹介」「相手の話を聞く」「セリフを順番通り読める」etc…。数え切ることはできませんが、多くの子どもは全くゼロの状態から入ってくるため、こういった基本をゼロから教えることになります。しかし、最初からこれができる子供であれば、それだけで周りと違う子だ、という印象を与えることができます。
 各事務所がオーディションの話をもらってくる際、エントリーさせられる人数が決まっています。つまり、事務所に所属していれば次から次へとオーディションを受けられる、という事ではないです。例えば同年代の子が10人いるとして、ある案件で2人しかオーディションに行かせられない、みたいな状況はよくあります。この時誰が2人に選ばれるかというと、もちろん事務所から期待されている子です。
そして事務所から期待されている子になるために、非常に良い方法が先述した、事務所に入所するとき既に頭ひとつ抜けている存在になることです。

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