成功する企業にある共通の文化

下記、ふっきことLayerX 福島(CEO)さんのツイートですが、少々乱暴に要約すると、ベンチャーで成功するには、ベンチャーで成功体験をした人を連れてくる必要がある、ということかな。

成長企業で働いていた人は、起業して成功しやすいという仮説、真であると思う一方、雑な特徴すぎるのでそこにある2つの要因を考えてみた
一つは文化的類似度。「企業は各々独自の文化を持つ。」「成功する会社の文化は驚くほど類似度が高い」というのを真とすると、会社を成功させるには「成功している会社の文化を真似る」事が重要である
文化は「言語」だけでなく「行動」「文脈」などに依存する(by who you are)ので言葉だけ模倣するのではなく行動を模倣しないといけない
成功する企業にある共通の文化として
 徹底的な数値・fact主義
 情報アクセシビリティが高い透明性を保つ
 素早い意思決定
 仮説検証的探索行動を、上司の説得より優先する
 換金性の高いビジネスモデルを持つ
 出自の多様性
 経歴や人種によらない抜擢構造
 筋肉質なコスト構造
 etc
こういった文化は「言葉」を真似ても意味はなく、「行動」「習慣」として真似る必要がある。当然、そういった成長企業で働いていた人はこういった行動、習慣が染み付いている
成功してる会社には必ず、「文化輸入ノマドワーカー」が存在し、それが創業者であったり、幹部社員であったりする。一時期の楽天リクルート出身者やDeNA、GREEの出身者は「成功マインド、成功習慣」をいろんなスタートアップに人材流動という形で輸出した。
今はメルカリやグノシーがそれにあたるであろう。結果的に文化は言葉ではなく、行動として輸出・輸入される。シリコンバレーでもYahoo->google->Facebook->uber・airb・netflixといった人材流動が起きている。人材の変動も「文化の輸出入」と捉えたほうがいい
もう一つの要因は「信用」の連鎖。成功する会社はすべて「信用先行」だ。期待値が先行してこそベンチャーといえる。未来の結果と将来のギャップをうめてリソースを与えてくれるのが「信用」である
人間は一つ一つの要素を組み立てて、信用を評価するのが苦手。(これができる僅かな人、先見の明がある人が偉大なVC、投資家なのであろう)なので多くのケースでは「五光」が指す必要がある。ベンチャーにおいて一度成功した体験を持つは最強の五光である。実績は何よりも雄弁
なので必然的に成功する会社には、成功体験を持つ人が多く集まる。創業者のケースもあれば幹部のケースもある。
とすると、成功要因の殆どを締めているマーケット選定とは何なのか。それは先立つ物でなく。こういった文化の輸出。先程あげた文化をエグゼキューションして、信用の連鎖を回すと、正しいマーケットに近づいていく。これがベンチャーの真実に近いのではないかということ
コースラのいうジーンプール的採用はまさにベンチャーを生き抜く上での知恵である khoslaventures.com/gene-pool-engi…
あと肌感としてこれくらいめちゃくちゃでも成功するんだという感覚も重要。成功した会社は外から見ると何もかもが完璧に見える。一つの意思決定ミスもなく、不安もなくそこにいるように見える。中から見える実体はボロボロ、不安、焦り、ハンマーでぶん殴られるような不運etc 大抵は悲惨な体験をしてる
こういった一連の考えのもと、再現度高く成功するようLayerXでは時には科学的に時には野生の勘で経営しています。文化的ノマドワーカーになりたい人はぜひLayerXに

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