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【内省編】オンライン インプット

こんにちは。長野市でシステムエンジニアをしつつ、演劇活動をしています。演劇企画ユニット「TeaArrow」の金田です。

この発信は、同じようにコミュニケーションに悩む誰かの役に立てたらという願いと私の今までやってきたことの整理の場として記載していっています。

オンラインについて深掘り


先日、オンラインの身体性に関する記事を書いてみて、もう少しオンラインについて深掘りしたいと思い、書き始めました。またオンラインについて考える上で、インプットとアウトプットにわけて記載していきます。今回は、インプットについてです。

五感とオンライン

オンラインでの身体性を考える上で、人間の五感を基準に考えたら面白いのではないかと思い、考えはじめました。

※この記事では、オンラインでの人を基準としたインプットについて考察しています。

五感とは
動物やヒトが外界を感知するための多種類の感覚機能のうち、古来の分類による5種類、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさす。この伝統的な分類を前提として、人間の感覚全体を指すために「五感」という表現が用いられる場合もある

参考|フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E6%84%9F

味覚

オンラインでは画面から直接、味覚をインプットすることは不可能です。
ただ、オフラインと連携することで、味覚をインプットすることができます。

[例えば]
オンラインでの結婚式で、予め料理を送ってもらっておくことで、新郎新婦とお話しながら味覚をインプットすることができます。
※この場合、事前準備が重要となります。

嗅覚

嗅覚も味覚同様に、画面から直接インプットすることは、現在は難しいです。ただ、映画館やアトラクションなど映像のシーンに合わせて匂いを放出したり、においをデータ化してオンラインで再現する研究が現在進んでいます。
遠くない未来にシーンに合わせて匂いをインプットできる媒体が普及することがあり得るかもしれません。

参考|【世界のDXトレンド】五感のデジタル化に挑戦する世界の企業
~IoTセンサーが牽引する香り・匂い・嗅覚テクノロジーの最前線~
https://jma-garage.com/200930event/

参考|「香り」をセンサーでとらえ日本酒づくりに活かす
https://media.dglab.com/2020/08/24-mss-01/

現在は、味覚と同じようにオフラインとの連携が必要です。
予めお花や、香りを閉じ込めたものを送ってもらうことでインプットすることができます。

聴覚

聴覚のインプットはオンラインが最も得意としている分野に思います。データ通信量が映像などに比べて軽いため、音楽を聴いたり、通話をすることがスムーズにおこなえます。
※ただ、聴覚のアウトプットで課題があると感じているので、またオンラインのアウトプットに関する記事に記載します。

参考|音楽・動画の視聴に使うデータ通信量を調べてみました
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/minna/756279.html

視覚

現在のオンラインでのインプットは、視覚に頼るところが大きいです。
けれど、インプットに使用する媒体の画角が狭いため、視野が制限された状態になります。なので、オフラインであれば同じ空間にいる相手を認識できますが、オンラインの場合はカメラを相手に向けてもらわないと情報をインプットできません。

VRであればこの課題を解決できます。
VRゴーグルなどをつけると視野が一気に広がるため、インプットできる情報量が増えます。

参考|VR全然分からない人向け Oculus Quest 2基礎知識
https://www.moguravr.com/oculus-quest-2-12/

ただ、まだ日本ではVRは広く普及しているとは言えない状況です。数年以内には普及しそうですが、今はネット上の記事や、SNS、youtubeなどの動画、ZOOMなどの画角の決まった平面でのやりとりが一般的です。

参考|世界のスマートスピーカーやAR・VRの市場規模実情をさぐる(2020年公開版) https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20200918-00197718/

また、聴覚もですが視覚も、インプットする情報のあらさや、途切れないかなどは、情報を受信する環境によるので、PCやスマホなどの性能や、ネット回線の環境に依存します。

触覚

PCでは難しいですが、スマホやゲームのコントローラーなどは振動する形で触れる衝撃を体感することができます。音と振動を合わせることでより臨場感を体感できます。

また、触覚のデータ化は難しいのではと思っていたのですが、調べたら部分的に触覚をデータ化し送信する技術の開発が進んでいることを知りました。

参考|ハプティクスの時代到来!?5G到来前に知っておきたい触覚技術ってどんなもの?実用例や新技術を解説
https://data.wingarc.com/haptic-technology-22819

参考|触覚のデータ化が切り開く 新しい形の共感とコミュニケーション
https://data.wingarc.com/haptic-technology-22819

いつか触覚もリアルタイムで共有する時代がきそうです。

五感のオンライン化について調べて


オンラインでのインプットについて調べ、整理する中で、「聴覚」と「視覚」が現在のオンラインでは、インプット情報のほとんどを占めていると再認識できました。
オンライン上で、受け取れる情報に制限がかかっていることはもどかしく思うこともありますが、逆に気を付ける情報の範囲がオフラインよりも絞られているとも取れるかもしれません。

「味覚」「嗅覚」「触覚」が開発中の今のうちに、オンライン上での「聴覚」「視覚」との向き合い方を整理して、いけたらと思います。

次回は、オンラインでのアウトプットと五感について記載していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

演劇企画ユニット「TeaArrow」金田 より。


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