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劇団かつおぶしパラダイス 5月ミニ公演「紙風船」(34分・作、岸田國士・演出、緒方優紀乃)YouTube限定配信観ました。

思いたったときに行動する妻の心強さとなんでもマイペースにしか動かない夫の何気ない日曜日の過ごし方が印象的なお芝居。

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以下、ここからが感想となります。

男目線で語られる女性の1日の生活感や自分の持っていたものを放り投げて自虐的になってたりしていてよかった。

夫婦それぞれの考え方や価値観が表現されてたり、まるで1960年代の雰囲気が様々な場面から滲み出ていてすごくよかった。

東京に住んでいるという若手夫婦のある日曜日を描き、日帰りで伊東まで行く行程にドラマトゥルクがあり面白かった。

男と女の考え方の違いがはっきりとしているということがいかに恐ろしいということを考えさせられるお芝居。

岸田戯曲の魅力の一つがその場の時間軸の歪みがなく、真実を伝えているということがよくわかる。

甘やか過ぎてもダメ、行きたいところがあるならどこにでも行けばいい、お節介な夫へ送る妻のメッセージが心に響いた。

そんな無責任且つ自由奔放な妻がどこか可愛らしく、軽々と虎視眈々に動き回る夫のような紙風船の動きが気持ちよかったです。

今後とも劇団かつおぶしパラダイスの活動を心から応援しております。

今回は短めな感想になりましたが、いかがでしたでしょうか・・・・?

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