Day.10 生活をおもしろがる
【自分のすきなところ】
なるほど。私がすきな私のところ。
おおきく言うならば、感受性が豊かなところ。
「えんがわといるとなんでも楽しくなる」
と言われたことがある。
私はこの言葉が今までで1番嬉しかった。なんでも、というところが特に嬉しい肝だ。
振り返ってみると、たしかに、小さなことに気が付くのがすきだ。小さい頃からスーパーの店員さんの名札を絶対に見ていて、お母さんに「今レジしてくれたあの人佐藤さんだよ」というような意味のない報告をしていた。
また佐藤さんだったら「この前の佐藤さんだよ」というように、覚えるゲームのような感覚でレジを楽しんでいた。このゲームは、珍しい苗字の人が当たったとき妙に嬉しい。
ほかにも、例えば駄菓子の裏の説明みたいなものも絶対に読むし、そういうお菓子にある細かいキャラクター設定なども読む。
たまに強引な設定などがあると、どうやって考えてどうやって承認されたんだ、と考えるし、考えた人に会いたい、と勝手に思う。
小さい頃にはあるあるかもしれないが、ショッピングモールなどで床が2色構成だったら、絶対に1色しか踏んではいけないゲームもしていた。
こういう想像や、何も無いところで勝手に生み出てしまうゲームがずっとすきだ。気付いたらやってしまうことに、大人になってから気付いた。
実際、どこへ行ったか、何をしたか、というより、『何もしなかったのに何故か楽しかった』という体験がいちばん好きだったりする。
何でもないような日常の、ちょっとした変化球や不思議に気付く。星野源様の言葉を借りるならば「生活をおもしろがる」ということが、
訓練されてたんだか、生まれ持ったんだかでしっかり身についていて、その感覚を持っているところが、すきだ。
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