「他社事例のような活動は自分にはできない」と思ったときは
2022年8月から Engagement Run! Academy に参加している、NRI横山です。
草野球が大好きな、新米チームリーダーです。
今回は、カゴメ株式会社で開催された社内公開フォーラム「カゴメダイバーシティDAY2024」に登壇させていただいたときに伝えきれなかったことを共有します。
生き生きと活動する登壇者が眩しすぎる
自分は、毎日必死になって業務をしている。もう十分頑張っているし、チームや自分のwillと向き合う余裕なんてない。これ以上は頑張れない。
そんな状況の方もいらっしゃると思います。
そのような状況で、活力溢れるキラキラした活動事例を聞くのは、もしかしたら辛いことかもしれません。
それでも、あなたは私たちの話を聞いてくれました。まさに、一つの壁を乗り越えました。あなたの「挑戦」がここにあったと私は思います。
今のあなたは、頑張っていて、成果を生み出していると想像します。
ちょっと、今はしんどい、ということであれば、今はまだ、それらの活動事例を無理に受け入れようとしなくてもいいのではないかと思います。
そして、そのうち、もし気が向いたら、次のことを想像してみてください。
「今日の延長線上に居るあなたは、どのように働いているでしょうか?」
「もし、あなたが、それより少しだけ幸せに働けるとしたら、それはどんな働き方なのでしょうか?」
チームのメンバーが挨拶をするのが普通な職場がいい。仕事の意義を感じながら働きたい。小さな工数で多くの成果を出したい。いずれも、チームの理想像の一つだと思います。
登壇者が眩しすぎる時は、静かに目を閉じて、未来の自分に思いを馳せていただくのも良いかもしれません。
エンハンス部門でエンゲージメントを高める
業務内容によっては、組織のwillと自分のwillの重なりを感じにくい部門もあるかと思います。エンハンス部門や管理部門などはその傾向が強いかもしれません。
新しいものを生み出す実感が湧きにくく、社会貢献や組織貢献、売り上げ貢献などを感じにくい傾向にありますので、エンゲージメントを高める活動も、もしかしたら苦戦するかもしれません。
言わずもがな、いずれの部門も組織には必要な存在であり、あなたは必要な仕事をして組織に貢献しています。
一方で、いきなり働きがいを感じようと思っても、こじつけのように感じて、素直に受け入れられない状況もあると思います。
そんな時は、少しずつ、一つ一つの業務に目を向けて、その先に繋がるお客様や社会や自分の親しい人達を想像できるようになっていけると良いのではないかなと思います。
急ぐ必要はありません。自分たちのペースで自分たちらしく進んでいけばいいと、私は考えます。
組織開発における若手メンバーへの期待
フォーラムでご紹介した事例は、管理職向けの内容に聞こえる部分が多かったかもしれませんが、実は、若手や新人の方にもすぐに取り組んでいただきたい内容もいくつかありました。
その一つが、リフレーミングです。
事象の捉え直しは、ポジティブな思考でメンタルを整えるだけでなく、事象を冷静に捉え、解決や改善のための視点を発見することも繋がります。
また、挑戦の捉え方、プロセスを大切にする考え方は、是非若手の皆さんにも意識していただきたいです。プロセスを認知してもらうためには、日頃から挑戦についてリーダーと意識を合わせる必要があるからです。
メンバーの視点からも、リーダーとの「互いに心地よいコミュニケーション」を意識すると、リーダーを「リーダー」という役割や記号から一人の人間として捉え直すことができるようになるかと思います。
社長も、部長も、新人も、そしてあなたも、それぞれの歴史を持つ「一人の人間」だということに気付くことが、より良い関係性をつくる第一歩になると思います。
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