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#86 バーニー・サンダースのミトン

バイデン大統領の就任式、無事に終わりましたが、一番話題をさらったのは詩人のアマンダ・ゴーマン氏と、この人ではないでしょうか?

数々のミームが作られたのを、既に多くの方がご存知でしょう。

1月22日には、セス・マイヤーズのレイト・ナイトにも出演していたバーニー。

51秒からセスが
「ある意味、就任式ではあなたはスターのうちの一人になっていましたね。この写真が即ミームになったのを知っていましたか?」と質問したのに対し、バーニーはこう答えます。

Not at all. I was just sitting there, trying to keep warm, trying to pay attention to what was going on.
全く知りませんでしたよ。とにかく寒くないように、そして起こっていることに注意を払いながら、座っていただけなんですけどね。)

What was really nice, Seth, is the woman who made the mittens, lives in Essex Junction, Vermont. She is a school teacher and a very, very nice person. And she's been somewhat overwhelmed by the kind of attention that is being shown to her mittens.
(何が素敵かって、バーモント州エセックス・ジャンクションに住む、このミトンを作ってくれた女性ですよ、セス。
彼女は学校の先生で、本当にいい人です。でも、彼女のミトンに注目が集まり過ぎて、少し困っているみたいです。)

それを受けてセスが、
「そうですよね、ある意味典型的なバーニー支持者とお見受けしました。というのも、彼女に”ミトンを作ってください”とお願いしてくる人たちに対して”悪いけど、私には仕事もあるし、母親でもあるんです。あなたにミトンを作ってあげる時間はないんです”と語っているそうですね」

こちらはミトンを編んだジェン・エリスさんについての、ワシントン・ポスト紙の記事。https://www.washingtonpost.com/technology/2021/01/20/bernie-sanders-mittens-inauguration-parka-coat/

***

続いて、セスが3分12秒からバーニーに
「あなたは以前にも、経済的に取り残されたと感じているトランプ支持層に対して、つながっていこうと考えている、とおっしゃっていました。1月6日に国会議事堂を襲った人々は、経済的不安からあのような行動に出たわけではない、ということが日を追うごとに明らかになってきています。

民主党としては、彼らのような人々にも手を差し伸べていこうと考えているのか、それともあのような行動をとる人達と歩み寄ることはできない、と考えるのでしょうか?」と質問します。

それに対するバーニーの答えは、以下の通りです。

I think the latter point is correct. I mean, those are fanatical people who do not believe in democracy, who are in many, many cases white supremacists.
(あなたが後半に挙げた方が正しいと思います。
とにかく、彼らは民主主義を信じない、狂信的な人々です。多くの場合、白人至上主義者だと思います。)

I'm not quite sure how you can reach out to them.
(彼らにどのように手を差し伸べればいいのか、よく分かりません。)

But I think that there are tens of millions of other people who voted for Trump who are hurting economically, who are worried about the future for their kids, who are worried about the opioid epidemic that is hitting their communities, who are worried that they do not have the kind of decent paying jobs they need, the health care they need, the educational opportunities their family needs.
(ですが、彼らの他にトランプに票を入れた何千万人もの人々がいます。彼らは経済的に困窮し、自分の子どもの将来や自分たちの地域で起きているオピオイド危機に不安を感じています。まっとうな収入を得られる職業につけていないことに悩み、健康保険に入れていないことや、家族の中に教育の機会が与えられない人がいることに悩んでいます。)

And I think we can all reach out to those people.
(そのような人々に対し、私たち全員がつながっていけると思っています。)

バーニー節は健在です!

You know, what Trump tried to do, spend four years trying to divide us up based on the color of our skin, where we were born, or sexual orientation, our religion.
(トランプ氏は4年間にわたり、私たちを肌の色、生まれた場所、性的指向、宗教で分断しようとしました。)

And our job is to try to do the best we can in bringing people together around an agenda that works for all. Whether you are a conservative living in rural America or a progressive in New York City, you need decent healthcare. That's what you need. You need a decent-paying job.
(私たちの仕事は、全員が納得できる課題を設定して、みんなが一体になれるようにすることです。地方に住む保守派であれ、ニューヨークに住むプログレッシブであろうと、全ての人にちゃんとした健康保険が必要です。そういったものが必要なんです。まっとうな賃金を得られる仕事も必要です。)

So I want to focus on those issues that bring people together and that improves the quality of life for Americans.
(ですから、私は人々がひとつになれて、アメリカ人の生活の質を上げられるような問題に焦点を当てていきたいです。)

この首尾一貫した熱さが、バーニーの人気のゆえんでしょう。

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こちらは、1月25日にClub QuarantineでおなじみのDJ D-NICEがリポストした写真。1963年の公民権運動の最中で、連行されている男性は当時21歳のバーニーだそうです。

いがらしじゅんこ:会議通訳者

#英語学習 #大統領就任式 #バーニー・サンダース #セス・マイヤーズ #BernieSanders SethMeyers

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