【2.8】変容の旅に名前をつけるべきか?(should you give the journey a name?) 1 山田裕嗣 / Yuji Yamada 2018年9月15日 07:44 【2.8】Should you give the journey a name?※ティール組織の著者Frederic Laloux によるINSIGHTS FOR THE JOURNEYの日本語訳の個人的なメモを公開しています。 ————————————————————— ■元のURL https://thejourney.reinventingorganizations.com/28.html■翻訳メモ * あなたが直面する質問の一つで、それほど重要だと思わないかもしれませんが、「この変容のジャーニーにどういう名前をつけるべきか?」ということがある。* また「目指したいゴール」には、どんな名前をつけるのか?* 色んなCEOと話していて、彼らの意見はとてもクリアだった。* ジャーニー全体にも、ゴールにも、名前を与えないほうがいい、ということ。* 私達はつい、名前をつけたくなる。目指すゴールが、teal organizationとか、self organizationとか、agile organization、とか。* 大きな組織であれば、変容のプログラムに名前をつけたくなる。プロジェクト2025、とか。* 強くおすすめするのは、名前はつけないこと。* 2つの理由があります。* 1つ目は、そうすることで「目標」を決めるのを避けやすくなります。* ある変容を進めたリーダーと話をしていたら、彼は、同僚から「名前をつけよう」「大々的にアナウンスしよう」と言われていた。しかし、それをしたら「みんなが目指す巨大な象を作っていただけだ」と言っていた* teal organizationになりたい、というと、人々はそこを目指したくなり、生産的ではない会話が延々と繰り返されることになる* もしくはagile organizationになりたいと言っても、「ビジネスのこの部分はagileにすべきではない」といった会話が繰り返されてしまう* 2つ目の理由は、1つの単語にして簡単にしないことで、ニュアンスやイメージなどをたくさんの言葉で語らなければいけなくなる。文章で話したり。* なぜあなたがそれを望むのか、どこに行きたいのか、など。* ビュートゾルフでは、CEOのデブロックにしても他の人にしても、シンプルなモデルやコンセプトを聞いたことがないし、目的をドキュメントに書いたのも見たことがない。* 色んな人が色んなことを語っている。* 1つの単語にするのを避けることで、何度も何度も語ることを強いることになる。それはとてもパワフル。* 組織の中には、いろんな言葉を使う人が出てきて、中には定着していくものが出てくるかもしれない。* 私からの招待は、可能な限りそれは先延ばしすること。* 小さなプロジェクトにはもちろん名前をつけたりするが、全体像には名前をつけなかった。取り組み全体はあまりに重要すぎるので、特定の言葉に凝縮してしまうのがふさわしくない。* 同じように、大きな変革の取り組みの中の1つの柱として位置づける、というようなことにも慎重になったほうがいい。* いろんな他の変化も進めているかもしれない。デジタルトランスフォーメーションなど。* それぞれに名前をつけたくなるが、凝縮しすぎてしまわないように気をつけたほうがいい。* なるべく長い間、文章やストーリーで語られるようにすることをおすすめする。■お願い動画の最後にもあるとおり、この取り組みはすべてギフトエコノミーによって成り立っています。この取り組みを支援されたい方は、以下のリンクからLalouxへのご支援をお願い致します。https://thejourney.reinventingorganizations.com/in-the-gift.html #組織論 #ティール組織 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート