【5.4】ホールネスのロールモデルを示す(Role modeling wholeness)

※ティール組織の著者Frederic Laloux によるINSIGHTS FOR THE JOURNEYの日本語訳の個人的なメモを公開しています。
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■元のURL
https://thejourney.reinventingorganizations.com/54.html

■翻訳メモ
* あなたが組織のリーダーならば、ホールネスについてはみんながあなたのことを見ています

* どれくらい安心して自分を出せるスペースを提供できるのか、どれくらいあなたがホールネスを欲しているのかを感じ取っています

* 組織の中でどういう雰囲気が漂うかも、あなたを含めたシニアなポジションの人によって最初はすごく影響されます。

* あなたが何を言うかではなく、あなたがどのように振る舞うかはとても重要です。

* あなたがホールネスのロールモデルを示すことがとても重要になります。そのときに2つのことがあり、それは「リードすること」と「リアクションをしないこと」です。

* 「リードする」というのは、最初にそれが文化の一部でないならば、自分が示さないといけません。

* たとえばミーティングをチェックインから始めてみるなど。

* あなたが体現する自己開示の深さが、そのまま組織の中で体現される深さになります。

* あなたが「今日はまぁ気分がいい」みたいな表面的なことを言えば、他のメンバーも同じように表面的なことを言って終わります。

* あなたが心の奥から感じることをいえば、周りも同じくらいの深さで語ってよいのだと実感します。

* 「リアクションをしない」というのは、反射的に、恐れから来るような防衛的な反応をしないことです。

* 脳科学的に言えば、2つの回路がある。一つは判断をしないオープンな反応。もう一つは恐れからくる閉じた反射的な対応。

* ミーティングでそれぞれどういう反応になるか想像もつくと思います

* 可能な限り、オープンな反応をするようにして下さい。あなたが組織の中でシニアな立場ならば、周りがみんな恐れからの反応をしても、あなたがオープンでいれば周りも同じように振る舞うことができます

* あなたが雰囲気に及ぼす影響は大きいのです

* リーダーがオープンにいることは決して簡単ではありません。

* 一つには、多くの責任を負っているから。それは恐れを引き起こすことに繋がりやすい。

* もう一つは、周りの人がシニアリーダーに対して抱いている期待。シニアリーダーはいつもどうすべきかわかっていて、弱みを見せず、躊躇せず、というような姿。それがあなたを恐れのモードに引き戻しやすい

* リーダーにとっては、その責任感や期待に沿って行動しないように学ぶことは、とても意義のある変化になります。

* あなたにとっては、どのようなことが、恐れからくる反応に引き戻しますか?

* 結果が良くないとき、難しい意思決定をしなければいけないとき、他の人が嫌がるであろう意思決定をする必要があるとき、など。

* あなた自身にとってそれが何かを振り返ってみて下さい。

* では、どうすればもっとオープンに振る舞えるようになるのか?

* 3つのステップがあります。

* 最初の一つは、恐れから反応する瞬間に自ら気づくようになること。マインドフルネスや瞑想によって上達する人も居ます。

* ドイツのメンタルヘルスの病院では、ベルが置いてあって、必ず誰か担当がついて、恐れからくる反応を感じたらベルを鳴らすことになっています

* それはリーダーだけではなく、全員が恐れから反応しないことを学ぶ必要があります

* 2つ目のステップは、リラックスして肩の力を抜くこと。

* 私にとっては、自分の中にある個人的な想いをそのままオープンにすること。口に出している会話と別のことを考え始めたら、そのことをそのまま相手に口にする

* 3つ目のステップは、繰り返しているパターンが見つかったら、それに深く取り組んで見ること。それが相手を傷つけているかもしれません。もっと奥深くに、あなたにそう反応させているトリガーがあるかもしれない。

* 組織のシニアリーダーならば、あなたを観察してどのように反応しているかを観察してフィードバックしてくれる人を見つけて下さい。

* コーチを呼んでもよいし、他の人に頼んでもいい。たとえば重要なミーティングがあるならば、ファシリテーターを招いてオープンネスが体現できる場を持ってもらってもいい。

* あなたがシニアリーダーならば、あなたの振る舞いが他の人の振る舞いに強く影響することを覚えていて下さい。

■お願い
動画の最後にもあるとおり、この取り組みはすべてギフトエコノミーによって成り立っています。
この取り組みを支援されたい方は、以下のリンクからLalouxへのご支援をお願い致します。
https://thejourney.reinventingorganizations.com/in-the-gift.html

■翻訳メモの全体の目次
https://note.mu/enflow/n/n51b86f9d3e39?magazine_key=m3eeb37d63ed1

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