【1.2】あなたを本当に動かすものは? (What truly drives you?)

※ティール組織の著者Frederic Laloux によるINSIGHTS FOR THE JOURNEYの日本語訳の個人的なメモを公開しています。
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■元のURL
* https://thejourney.reinventingorganizations.com/12.html

■翻訳メモ
* リーダーと話すと、彼らはHowを話したがるが、私はWhyを話したい。それには重要な理由がある。

* CEOやファウンダーは色んな人が居るが、彼らの共通点として、組織を違った形で運営したいという想いはすごく深いところから来ている。

* 深いところにドライバーがある。そこにあるエネルギーに触れられることはとても重要

* ある大学病院のCEOと話したときに、彼女は今の組織をどうにかしたいと強く思っていた。

* しかし彼女がやろうとすることに沢山の抵抗があった。人の生死がかかっているのに自由にやらせていいわけがない、など

* 私は「他の病院のCEOはやらないのに、なぜあなたはやりたいの?」と彼女に聞き続けた。最初はなかなか言葉にならなかった

* 何度も何度も聞いていると、ある瞬間にこういうストーリーを聞かせてくれた。1年前、長い病院の廊下を17時少し前に歩いているときに、定時になるのを待っている看護師がたくさんいた。

* それを見た瞬間に、自分たちの組織が彼女たちをそうさせてしまったことに悲しさと嫌気がした。看護師は稼ぎたくて病院で働き始めたのではなく、貢献したい思いから働きはじめた。それなのに、自分たちが早く帰りたいだけの状態にさせてしまっていた

* その話を聞いたときに、私自身はすごく心を動かされた

* 彼女がそういう話をすると、「抵抗」はなくなる、人は参加したくなる

* 人は「teal」とか「良い組織」というコンセプトには抵抗するが、彼女のその物語には抵抗しない。それを実現するのを手伝いたいと思う

* だから私はリーダーに「なぜやりたいのか?」を聞き続ける。それは簡単ではない。私たちは深く見ることに慣れていないので、頭で答えてしまう

* 私は、「teal組織になりたい」となりたいと言われると、「違う、コンセプトになりたい、というのが深い動機なわけはない」と言うし、「アジャイルになりたい、モチベートされた組織になりたい」というのも止める。もっと深い動機があってほしいし、それが本当に動機なんだとしたら、そこで止めるべき

* 彼女がその病院の廊下を歩いているときに、なぜそういう反応をしたのか?他のCEOなら「HRにモチベーションを上げるプログラムを作らせよう」とか「採用をテコ入れしよう」とか言ってもおかしくない

* なぜ彼女はそう感じたのか?そこに彼女の個人的な物語があるはず

* RHDのファウンダーが書いた本の最初のページで、彼の両親が毎晩喧嘩しているのを聞いていて、絶対に何か違う方法があるはずだ、と幼い頃から感じていたというエピソードがある

* 彼が組織を作る立場になってから、旧来のやり方では組織が作れなかった。

* この2人のCEOの話は、頭から来るのではなく、心、もっと深いところからくる。

* 私の質問は、「本当にあなたを動かすことはなんですか?」

* 旅の簡単さ、難しさは、そこに触れられるキャパシティで大きく変わる。そこに触れられると、物事は驚くように進むし、人は賛同してついてきてくれる

* そこを可能な限りクリアにして下さい。旅を始める前でも、既に始めているとしても。

* リーダーに提案するのは、誰がそれを手伝ってくれるのか?を考えること。一人では出来ないので、誰かに支援してもらうことが必要。

* それは親友かもしれない、同僚、コーチかもしれない。誰がその深いエネルギーにタッチするのを手伝ってくれそうかを考える

* ストーリーを明らかにし、継続してフィードバックをくれる。「あなたの心が動かされた瞬間はなにか?」を聞く。そこがヒントになる

* そこの個人的なストーリーに触れられたら、旅が簡単になっていく。色んな形で人が支援してくれるようになる

■お願い
動画の最後にもあるとおり、この取り組みはすべてギフトエコノミーによって成り立っています。
この取り組みを支援されたい方は、以下のリンクからLalouxへのご支援をお願い致します。
https://thejourney.reinventingorganizations.com/in-the-gift.html

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