【2.2】4つの象限 - 「傾向」と「盲点」(The Four Quadrants: preferences and blind spots)
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■元のURL
http://thejourney.reinventingorganizations.com/22.html
■翻訳メモ
* 私達は、誰もが傾向と盲点をもっている。
* 組織の変容を進めている中で、問題に直面したときに、特定の介入の仕方が現れやすい。他の介入の仕方は盲点になっていると、思いつくことさえもできない。
* ケン・ウィルバーのフレームワークを提示して、考えてみたい。組織で起こることは4つの象限から見ることが出来る
* 1つの軸は「外側」と「内側」。外から見えて、計測できるものか、内面で感じること、測定できないもの。
* もう一つの軸は、「個」として見るか、「集合」とし見るか。
* ウィルバーはFour Quadrants(四象限)と呼んでいる。
* 「外側」から見える「個」を扱うと、「態度」
* 「内側」から「個」を見ると、「マインドセット」や「信念」
* 「集合」を「内側」から見ると「カルチャー」
* 「集合」を「外側」から見ると「システム」や「プロセス」になる。
* ウィルバーは組織をどのレンズからも見ることが出来る、といっている。
* 多くの人は、どれかを重視して、どれかが盲点になってしまう傾向がある。そのことを自覚して、広く見れるようになることに意味がある
* コンサルタントやコーチの中には、この中の特定の側面だけ扱う人もいるかも知れない。カルチャーの問題だ、報酬の設計だ、など。
* 実際には、何事もこの4つの側面を持っているので、4つとも等しく重要である。
* たとえば、あるCEOが、トップパフォーマーはお金によってのみドライブされると信じていたとする。
* そのCEOは「システム」として報酬設計をしたり個人のパフォーマンスでインセンティブをつけたりする。
* それは「態度」の面でいえば、互いに競争することを促しやすくなる。ただ、それも私の固定概念であって、猛烈に働くようになる人ももちろんいるかも知れない。
* いずれにしても、この4つはそれぞれ連動している。どれかしか見ていなくても、他のものも必ず存在している
* 私からの質問は、あなた自身の傾向は?どれかいつも重視するものはあるのか?もしくは、いつも盲点になるものはあるか?ぜひ一度ビデオを止めて、好きなだけ時間を取って、自分の傾向を振り返ってみてほしい。
* さて、あなたが自分の傾向が分かったのか、とても興味があります。
* では、一例として、あなたの組織でセルフマネジメントを始めてみたが、問題が起きたとする。それは、互いに優しすぎて、セルフマネジメントを回すための本当に真摯なフィードバックが起こらない。
* そのときにどうするか?あなたが自然と思いつく介入は?またビデオを止めて考えてみてほしい。
* では、そのアイディアをこのフレームワークに入れてみて下さい。
* この場合、多くの人は上の象限に当てはまるものを思いつく。例えばトレーニングを実施しよう、とか。態度を変えるものとか、マインドセットを振り返るものとか。
* では、カルチャーに関わるとしたら?エグゼクティブチームが模範を示せないか?どうすれば本当に人に真摯にフィードバックできるのか。
* もしくは、私自身の傾向としてシステムに注目しがちだが、人が優しすぎるのなら、結果に対して責任を感じていないのではないか?
* なにか起きると偉い人が改善してくれる、という捉え方で働いていないか?私はシステムからそこを見ようとする。マネージャーの中で、誰かが責任を取ってくれる人がいると思っていないか?ビュートゾルフみたいに、結果をチーム間で共有しているので、チームの成績が悪いと誰かが声を上げるような仕組みに出来ないか?
* 私の傾向としてマインドセットや態度、システムに注目しがちで、カルチャーは盲点になりやすい。重要だと思っているのだが、個人的な経験としてカルチャーを変えるプログラムがうまくいかないのを見てきて、あまり好きではないところがある
* 最後の質問は、もし自分の形容や盲点がわかってきたら、その次に、あなたの組織内の他のリーダーともぜひ話してみて、互いに比較してみてほしい。
* それぞれ違う特徴がある。私ならば、カルチャーに強い人がいれば一緒に取り組めばいい
* もう一つの提案は、あなたがコーチやファシリテーターがいるなら、その人に傾向はないか?きっとあるはずである。全部に興味がある人は非常に少ない。
* コーチが特定のところに注目しすぎて、他のところを見落とさないように気をつけてほしい
* HolacracyOneのブライアン・ロバートソンと話をしたが、彼はシステムにバイアスがある。彼らはトレーニングをするときに内面を扱わない。
* 態度やシステムに注目していると、深い会話がなかなか起きなくなる。それは、少なくとも最初の頃は、ホラクラシーにとっての盲点だと感じた。
* どうやってこの4つの象限を等しく扱えるか、ということを話してみてほしい。
■お願い
動画の最後にもあるとおり、この取り組みはすべてギフトエコノミーによって成り立っています。
この取り組みを支援されたい方は、以下のリンクからLalouxへのご支援をお願い致します。
https://thejourney.reinventingorganizations.com/in-the-gift.html
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