【6.8】どのように戦略立案を行うか?(How to do strategic planning)

※ティール組織の著者Frederic Laloux によるINSIGHTS FOR THE JOURNEYの日本語訳の個人的なメモを公開しています。
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■元のURL
https://thejourney.reinventingorganizations.com/78.html

■翻訳メモ
*前のビデオでは「Strategic Planning(戦略立案)っていまでも必要?」っていう話だった。多くの場合はNoだが、たまにはYesにもなる。

* その場合、いままでの「予測と管理」の世界観でやらないでほしい

* では、どうやってセンシングとレスポンディングの世界を後押しする形でSPができるのか?を考える必要がある

* セルフマネジメントをするバスク地方の企業がある。そこではStrategic Thoughts(戦略的な考え)という言い方をする

* ではどうやってSTをするのか?と聞いたことがある

* 3つの要素からなる。

* 1つ目はセンシング。何が起きているのか。組織の中でも外でも。従来の世界観ではここは軽視されている。

* コンサルタントがエグゼクティブやクライアントにいくつかのインタビューをやって終わっている。それは多くの内部の知恵や知見を活かせない、損なってしまう。

* セルフマネジメントは、多くの人がセンシングが出来る状態を作っていく。これをもっと増やせる。多くの同僚がクライアアントやサプライヤーと話す、インタビューをし合う、みたいなことをやっていく。動画を取ってもいい。可能な限りそれを増やしていく。

* 会社によってはその役割を作ることもある。FAVIではそこを自ら買って出て担当した女性がいる。

* ある製造業の会社で、同じような役割を入れたくて、Head of Strategyとう肩書をつけようとしたので、「それは止めて」といった。

* その役割をもってもいいけど、権力をその人に渡してはうまくいかない。オーケストレーションをする役割。

* 2つ目はアグリゲーティング(集約)。色んなセンシングされことは、環境やテクノロジーが変化している中で、目的に合うようにどっちに進むのかを

* このアグリゲーションは、なるべく多くの人とやったほうがいい。センシングからどっちに進むのか、ということにシフトする

* 上手にやっている一例はHolacracyOne。

* 1日かけて集まって、センシングしたものを踏まえたアグリゲーティングをやるが、このときに上手に対立(polarity)させる

* 「これよりもあれがほしい」という話をする。「イノベーションを促進したいのか、標準化したいのか」「既存顧客か、新規顧客か」「モバイルの体験か、デスクトップの体験か」など。

* 対立(polarity) は共通言語になる。そのアグリゲーションによって、多くの人が同じ方向性に対するセンシングが出来るようになる。

* 対極を取って、「それしかやらない」わけではない。

* 3つ目はプランニング。これは今は過剰に行われすぎている。計画やマイルストーンを作って、なんでも定量化しようとする。

* 定量化や計画は、意思決定しないといけないものだけをやるべき。

* たとえば工場を立てる、大きな設備投資をする、という場合には、なにがアウトプットかを定量的に計画する必要がある。

* または、複雑なプロジェクトがあって、初期に計画を立てる必要が有ることもある。

* ここでは、「計画を立てることに慣れている」からやるのではなく、「本当に計画は必要
か?」を考える必要がある、そうじゃなければ、①センシング②アグリゲーションで十分。

* 要約すると、①センシングは少なすぎる、②アグリゲーションは多少はやっているが、③プランニングは多すぎる

* ①センシングを増やし、②アグリゲーションをより多くの人とやり、③は必要なときだけやる。

* アグリゲーションをしたら、定期的に振り返るのもいい。去年やったアグリゲーションはいまでも有効なのか、見直すべきか。

■お願い
動画の最後にもあるとおり、この取り組みはすべてギフトエコノミーによって成り立っています。
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https://thejourney.reinventingorganizations.com/in-the-gift.html

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