【2.1】変化の新しい考え方(A new way to think about change)

※ティール組織の著者Frederic Laloux によるINSIGHTS FOR THE JOURNEYの日本語訳の個人的なメモを公開しています。
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■元のURL
https://thejourney.reinventingorganizations.com/21.html

■翻訳メモ
* このビデオはきっとあなたが待ち望んでいたものです。いまから組織の変容(reinventing organization)のための7つのステップをお話します

* というのは、もちろん冗談です。よくそういった質問をされますが、そんなステップなんてありません。

* なぜそういったものがないのか、説明したいと思います

* FAVIのCEOのところにも、話を聞きに来る人から、step by stepのやり方を教えてもらいたいという質問をもらうことがあるそうです。

* 彼の答えはとてもシンプルです。フランス語で「やってみればわかるよ」という言い方をするそうです

* 計画はできませんし、あなたにとって重要なことであれば、自分でやり方を見つけ出せると信じています

* ステップごとのガイドは存在しなくても、このビデオシリーズの目的は、他の人の成功や失敗から学ぶことであり、「車輪の再発明」に陥らないようにすることです。

* では、なぜ多くの人がステップごとのガイドを求めるのでしょうか?それは、私達が機械的な世界観における変化の捉え方に慣れているからでしょう。

* なにごとも細かく計画されているほうがいいし、計画さえあれば実行できる、と捉えます。

* これは今はもはや不可能だし、むしろ以前から本当は無理だったのではないでしょうか。

* 他のビデオではやりませんが、今回は、reinventing organizationsの書籍に書いてあるものが良くできているので、それを読み上げてみたいと思う。

* ジャーニーにいくまでに、変化について受け継いだメンタルモデルを問い直して見る必要がある

* 38ページにこう書いてあります。

* 「変化をどう考えるかをアップデートする必要がある。

* ジャーニーを始める前に、組織の変化をどう捉えるかを考える必要がある。メンタルモデルがオレンジの世界からなっているならば、その世界観はアップデートできる。

* 絡み合った(complex)システムと複雑な(complicated)システムの間には違いがある

* FAVIで使われる優れたメタファがある。

* 飛行機は複雑(complicated)なシステム。何千何万という部品があるが、リニアなロジックに基づいていて、ある部品をランダムに取り出したときに、良いエンジニアはそれが飛行機の飛行にどのように影響するかを答えられる。

* 一方で、ボールに入ったスパゲティ。これは絡み合った(compex)なシステム

* ここには数ダースの部品しかない。しかし、あるスパゲッティーを引っ張ったときに何が起こるのかを、どんな優れたコンピューターでも予測できない

* 支配的なメンタルモデルは、組織は複雑な(complicated)システムであると仮定されている。

* この場合、優れた分析とよい計画があれば、実行にうつせる。

* しかし、実際には組織はスパゲッティーのような絡み合った(complex)なシステム。

* ここが違うから大きなチャレンジは失敗しやすい

* では、どうすれば絡み合った(compex)組織を変容できるのか

* 最初のステップを慎重にとり、場合によっては次のステップくらいまでを考える。ただそれ以上ではない

* そして慎重に、組織の変化に耳を傾ける。

* その比喩を用いるならば、スパゲッティーの束を解きたければ、まずは色んな角度から見てみる

* そして、もっとも良さそうなスパゲッティーを引っ張って、ギリギリまで引っ張る。そして、結び目ができてしまったら、今度は違うスパゲッティーを引っ張る

* 組織は実際には絡み合っている(complex)なものだから、予測できない。

* 新しい取り組みによって、組織のある部分はバランスを崩して悲鳴をあげるかもしれない。

* 1つか2つの意味がありそうな取り組みから初めて、その次に意味がありそうなことに手を加えていく。

* リーダーには、新しいスタンスが求められる。

* 組織の変容に対する信頼感とコミットメントが求められる

* 事前の計画がどれほど心地よく見えても、結局は幻想でしかない

* 痛みの伴わない変化はない

* 次の大きな変化をおこすまでは、物事はバランスが崩れていて、常に痛みや混乱が伴う

* そしてまたバランスがくずれて、ということが繰り返される

* 一部の人はその状態に不満があり、批判するかもしれない。古いマインドセットを持っていて、痛みから守ってほしいと主張するかもしれない。

* そういう人は、どんな痛みから守ることも、誰かの手に負える範囲を越えている、という事実に耳を貸さない

* リーダーは、このインサイトに慎重である必要がある

* 痛みは変容の一部である、ということにオープンでいなければならない。

* 完璧なプランが準備できると思っている人たちからくる誤った批判に耳を貸さないでいる必要がある」

* これは根源的なところで、計画できると思ってはいけないし、トップチームが扱えると思ってもいけない。

* もっともできるのは、絡まったスパゲッティーのような組織をよく観察して、最初に始めたいのは何か?ということを考えること。

* ただ最初のステップを取って、何が起きるかを見て、それから次のステップを取ってください。

* そう考えることで、もっとシンプルに変化を捉えられるようになります。

■お願い
動画の最後にもあるとおり、この取り組みはすべてギフトエコノミーによって成り立っています。
この取り組みを支援されたい方は、以下のリンクからLalouxへのご支援をお願い致します。
https://thejourney.reinventingorganizations.com/in-the-gift.html

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