【5.2】ホールネスを阻む文化的な障壁(Cultural barriers to wholeness)

※ティール組織の著者Frederic Laloux によるINSIGHTS FOR THE JOURNEYの日本語訳の個人的なメモを公開しています。
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■元のURL
https://thejourney.reinventingorganizations.com/52.html

■翻訳メモ
* 前回のビデオでは、ホールネスがあなたにとってどういう意味があるかを問いました

* このビデオでは、あなたの組織である特定のカルチャーが、どのようにホールネスを妨げるのか?さらに広く、社会全体の中でどういう文化があるのか?を聞いてみたい。

* これは、あなたが何に対して向かっていくのかを知るためにも重要です

* まずは組織について。あなたの組織を含めて、すべての組織には何らかのカルチャーがあります。その文化の中では、特定の振る舞いをしたときに承認し、報いることをしています

* 逆に、受け入れられない振る舞いを受け入れず、罰することがあります

* あるエンジニアリングの組織では、ある人が感情について話した瞬間に、それを即座に茶化して、まったく感情の話を受け入れない、という慣習を作っていました

* それは良い組織ではあったが、自分がどういうことを感じるかを話すことはできませんでした

* 他の組織では、冗談を言うことができない、常に真面目でなければならないという文化もあります

* ある非営利組織では、非常に感情や自分自身について語ることは奨励されたが、効率的になる、仕事をやりきる、ということを言うと否定された知りました

* あらゆる組織には、そういった文化があります。あなたの組織では、どういう特徴がありますか?なにをすると受け入れられないでしょうか?

* ぜひ同僚とも探求してみて下さい。そのことによる効用は何か?逆にそれによって発生しているコストは?

* 冗談を言えない、仕事を進めることが止められる、など色んなものがありますが、私達がやりたいのは、どんなものでも組織の中で出せるようになること

* 次に、社会の期待について

* 組織のカルチャーは、支配的な影響力を持っている人による影響を強く受けます

* たとえば傾向として、高い学歴、中流以上、白人男性、といったこと

* そういう人が快適だと思うものに合うように組織のカルチャーは作られやすい。私自身にとってもそれは快適であることが多い

* あなたも白人で、中流以上で、という人であれば、そうではない違うグループの人がいて、組織の中で働くために振る舞いを変える、ということに思い至ったことがないかもしれない

* 例えば女性であれば、男性の強い文化の中で振る舞い方を覚えていきます。役割として人と戦ったり、男性のエゴと向き合ったり、といったことを覚えていきます。男性はそれに気づきません

* 労働者階級からきた人であれば、服装を変えたり、アクセントを変えたり、マネジメントにふさわしい振る舞いにするかもしれない。

* これはあくまで西洋からの例ですが、色んな文化でも同じことが起きていて、影響力を強く持っているグループがいて、同じことが起きています

* ホールネスの環境を本当に作りたいならば、全員が本当に自分自身を表せる環境を作る必要があります。誰も振る舞いを意図的に変える必要がなく。

* これは1つの質問になりえます。女性が振る舞いを変える必要がない、労働者階級の人が変えなくていい、という組織になっているか?

* それができたときに、素晴らしいことは、支配的な影響力を持っているところから来た人にとっても、もっと自分らしくいることができるようにもなります

* 白人男性であれば、常に自信があり、感情を示すべきでない、ということにとらわれることになります

* あなたの組織で、社会の文化の中で受け入れられていること、受け入れられていないことを探求してみて下さい。

* それができるためには、一人ひとりが自らのルーツを辿れることも必要であり、同時にカルチャーからの影響を見定めることも必要になります

* この2つの質問を探求することで、自分が何に向き合っているのかを明らかにすることができます

■お願い
動画の最後にもあるとおり、この取り組みはすべてギフトエコノミーによって成り立っています。
この取り組みを支援されたい方は、以下のリンクからLalouxへのご支援をお願い致します。
https://thejourney.reinventingorganizations.com/in-the-gift.html

■翻訳メモの全体の目次
https://note.mu/enflow/n/n51b86f9d3e39?magazine_key=m3eeb37d63ed1

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