論理的美術鑑賞 人物×背景×時代でどんな絵画でも読み解ける(翔泳社)
今日手に取ったけど、一気に読んだ。そしてこの本はどうしてもすぐに公開本棚に上げざるを得ない。
芸術/アートというものを、論理的に解説する。
下手な人がやると、確実に中途半端に終わるこの営みを、芯を食ってやり遂げられるこの著者は、やっぱりすごい人だなと改めて思う。
この本の内容は、Amazonに書いてある紹介文以上に上手に言い表せる気がしない。
名画の理由は、
目には見えない。
「美術を理解するためには感性が必要」
はっきり言って、これは誤解です。
西洋美術を本当に理解するためには、
「情報」や「知識」が不可欠です。
深く読み解ければ、1つの作品から
感じられることが増え、より美術が楽しめます。
本書では、今すぐ実践できる
フレームワークを使った鑑賞法を解説します。
見るべきポイントがわかり、どんな作品でも
自分で読み解けるようになります。
フレームワークを作るという行為は、功罪がとてもわかり易い。
「功」の側面は、未知の領域への取っ掛かり方が分からない人にとっては、最初の一歩目を丁寧に導いてくれる指針になること。
「罪」の側面は、フレームワークを越える思考や発想を制限してしまう、言い換えれば、「フレームワークに縛られる」こと。
この一冊はきっと、「アート」という領域に対して、「功」の側面がより強く発揮される。
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