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田んぼは地域のプラットフォーム。(長浜市西浅井町田植えイベント)R5.4.30

こんにちは。エネシフ湖北です。4月30日(日)滋賀県長浜市西浅井町で田植えイベントがありました。

田植えイベントというと、都会の方には珍しいのでしょうか。田舎出身の方だと、『いつもの泥だらけになって手植えするやつでしょ?』と思われるかもしれせん。

ONE SLASHのメンバーが企画するこのイベントは、ただの田植え体験とは違います。

様々な人が出会い、気付き、新しい何かを生み出していくような”プラットフォーム”として機能しています。

今回の田植えも、小売企業、旅行会社、金融機関、お米を原料にしたプラスチックの製造技術を持つ会社、行政、大学生、高校生等など、地域内外を問わず、多様な参加者が一同に集い、共通の体験をして、仲良くなり、『何かやってみよう!』という気持ちになって帰っていくようなイベントでした。

今回、そんな田植えについてレポートします。


ONESLASHとは?

主催するのは、ONESLASH。長浜市西浅井町出身のメンバーで構成され、次々と面白い企画を実現する若手集団です。

ONE SLASHは、一般的にネガティブに捉えがちな農業を“面白く””ポジティブ”に伝えるために、RICE IS COMEDYという農業プロジェクトを行い、商品企画やイベント、YouTube等、幅広く活動されています。

以降、主に写真で当日の流れをレポートしていきます。


オープニング

ONESLASH代表の清水さんから、イベントの趣旨を説明。
RICE IS COMEDYの車で移動。
徒歩組。雨上がりの気持ち良い散歩。
田んぼに到着。

田植え開始

所属、肩書き関係なくみんなごちゃ混ぜです。
学生さんも参加。
田植え機の運転。ONESLASHのイベントでは手植えと田植え機、両方体験します。


ライスレジン(お米を使ったプラスチック)

ONESLASHの清水さん達は、食用だけでなく、"資源"、"原料"としてのお米も作ることで地域の農家を支え、お米の新しい価値を生み出していこうとされています。

すでに、お米を使ったプラスチックを作る会社である株式会社バイオマスレジンホールディングスと連携した取り組みが始まっています。

本日植えているお米も、食用ではなく、プラスチックの原料用とのこと。

バイオマスレジンHDの山田さん

プラスチックの原料にするお米は、コシヒカリ等の通常食用として育てられるお米のくず米(割れたり欠けたり商品にならないお米)をアップサイクルすることで作ることもできます。

ただ、今回は、通常のお米よりも多く収穫できることや、災害に強い等の特徴がある「さくら福姫」という品種を植えます。

お米を使ったプラスチックに関する取組を始めた清水さんの想い等はこちらの記事に詳しく記されているので、よければご覧ください。

お昼ごはん

ゲリラ炊飯。恒例の羽釜蓋開け儀式。
美味しそうです。
みんなでいただきます。

午後からのお話会① 活動報告

午前に田植えをして、お昼ご飯をいただいた後、午後は、お話会です。

まず、参加者のうちいくつかの団体から活動紹介
琵琶湖版SDGsであるMLGsの紹介
研究者とONESLASHとの連携等について紹介
お米等のプラスチックに関するお話
お話の内容をグラフィックレコーディング。

午後からのお話会② マンダラ

活動報告の後は、UNIVERSITY of CREATIVITYの方に進行補助をいただき、参加者みんなで円になり、対話をする機会(マンダラというとか?)を作りました。

みんなで円になり、靴を脱いで(肩書きなどをいったん置いて)対話。
今日のアジェンダ。このテーマをみんなで話します。
1人ずつ、考え、想い等を語ります。


"立場や肩書き"を超えて対話をしていきます。でも、単なる感想ではなく、皆それぞれ自分ごととして、自分にできることの話をしてくれます。

今回のアジェンダである”お米の価値の再定義”としては、例えば、大学生にとってきっかけや気付きを与えてくれる価値、旅行会社にとっての体験価値、子供にとっての教育的価値、地域内外の人にとっての定期的に出会う場の創出価値等など。

お米や田んぼには非常に幅広く、多様な価値、可能性があることを改めて参加者みんなで確認し、次に何をやっていこうか、それぞれが考えます。

まとめ:プラットフォームとしての田んぼ

今回見てきたように、ONESLASHが行う田植えイベントは、『人が集い、出会い、生み出す」プラットフォームとして機能していると感じます。

ただのイベントというのではなく、地域や環境、暮らし、お米に関心のある地域内外の企業や人材が集まり、楽しく田植えしつつ、共通の体験をして、その後ちょっと真面目にお話することで、一体感や次に何かやってみよう、という気持ちにさせられます。

また、田んぼには、田植えだけでなく、四季に応じた様々な作業があり、それらをまた今回のようなイベントにすることもできます。

田んぼは、プラットフォームになり得る。そんな可能性を感じる1日でした。

完成したグラレコ

以上です。

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