見出し画像

つくりかけラボ07「あの日のことおぼえてる?」@千葉市美術館

千葉市美術館、「生誕100年 清水九兵衞/六兵衞」展見て、常設展見た後、4階の子どもアトリエで、つくりかけラボ07「あの日のことおぼえてる?」に参加してきた。

写真家・植本一子さんプロデュースで、自撮り写真の撮れるスタジオと、自分と自分の大切な誰かとの忘れがたい「あの日」について思い出して、記載するシートに書くことで「あの日」のことをあらためて考えてみよう、というプロジェクト。
今日は植本さんはいらしていなかったので、美術館のスタッフの方にやり方を教えていただき、履歴書みたいなシートに「あの日」について書き込んで、スタジオで写真を撮り、写真を撮った後でその心境を更に書き込んで、写真は壁面のフォトフレームに飾り、シートにも貼り付け(どんどん履歴書っぽさが高まる)、1枚は美術館に提出、カーボンコピーは自分で持ち帰ってきた。
行く前から趣旨はなんとなく知っていたので、自分にとっての「あの日」ってどの日かな、と漠然と考えてはいたのだが、テーマが「あの人との『あの日のことおぼえてる?』ときかれたときに思い出すことはなんですか?(ひとことで)」とあって、自分一人の体験を色々考えていたので、「あの人」って誰かな」とちょっと考えた。
自分一人で美術館に行ったこともあり、なんとなく、配偶者とか、子どもとか、そういう感じではなかった(家族関係が悪いわけではない、と思っているが)。結婚した日とか、子どもが生まれた日、とか、そういうベタな感じとは別に「あの日」をイメージすると、どうしても、マラソン完走した日とかそんな感じになってしまうのであった。
で、一人で淡々と走ってゴールした日は「あの人と」がないので、完走できないかという不安に駆られながら、同じ位のペースで弱気になっていた友達と、自分のことは差し置いて、もう少し頑張れ、と叱咤激励しあって、結果的に二人とも無事時間内ゴール出来た、という思い出について書いてみた。それが生涯思い出し続ける「あの日」か、っていうと、たぶん、幾つか思い出す大切な日のひとつであることは確かだと思う。

美術館まで走って行ったので、自撮りの写真も走っているポーズで。スタジオに、ここまで写ります、というフレームがあって、それを見ながら自分でポーズ取って、リモコンで写真を撮る、というようになっていた。一人だとすごくアップでもすごく引いてもどうとでも撮れるが、置いてあった写真を見たら、10人近くの友達でフレーム一杯に収まっている写真とかもあって、すごく楽しそうだった。

岸政彦『東京の生活史』を読んでいても思うが、誰もが、語れる自分を自分の中に持っているが、何か機会がないと語ったりはしない。それを引き出す一つのきっかけとして、書いたり撮ったりするってすごく面白いな、と思った。もし、またこのワークショップに参加することが出来たら、たぶんまた別の「あの日」の物語を書くんじゃないかな、と思う。

#美術館 #千葉市美術館 #つくりかけラボ07 #あの日のことおぼえてる #植本一子 #子どもアトリエ #カーボンコピー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?