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大竹伸朗展@国立近代美術館、ご本人にお会いできてテンションあげあげ!


昼間の「宇和島駅」。実際に宇和島駅で使われていたものをもらい受けてきたらしい。

国立近代美術館へ、大竹伸朗展を見に行ってきた。大竹伸朗といえば、絵本『ジャリおじさん』、そして、直島の銭湯I♡湯とか、家プロジェクト「はいしゃ」とか。そして先月は豊島に行って(ここ)「針工場」も見てきた。

展覧会は外から始まる。美術館の張り出した屋根の上に「宇和島駅」の電飾文字。大竹さんは現在宇和島で制作活動を行っているらしい。宇和島駅から昔使っていた文字パネルを貰いうけてきて、アプローチを宇和島駅に。

「大竹伸朗」展、全500点以上の作品を、時系列もごっちゃにして、テーマ「自/他」、「記憶」、「時間」、「移行」、「夢/網膜」、「スクラップブック」、「層」、「音」に分けて、だーっと並べてある。壮観。もうこれでもかこれでもか状態。部屋割りとかも、いつもの近代美術館の割り付けと全然変えてあって(可動壁が結構あるのか、と、改めて感心)、順路があるのかないのかわからない感じで、巨大なインスタレーションと、壁面の展示作品をぐらぐらしながら見る。作品にはキャプション付いておらず、作品番号だけが付され、入り口でCatalog Pocketというアプリをインストールして(館内はWiFiが吹かれている)、それで作品名を参照しながら見るのだが、作品名の表示がとても小さい字でR眼には大変辛い。全作品撮影OKなこともあり、スマホで写真をとってはアプリ立ち上げて作品名確認、という感じで大変忙しい。


最初の部屋。
ユビュ王!
東山魁夷「道」へのオマージュ?、と思ったが北海道別海町の光景らしい。

ものすごい記憶力で、自分が集めてきた色々なかけらをコラージュして、糊で塗り込めて作り上げてきた作品群。
わたしもものが捨てられなくて、色々な記憶の断片を引き出しや小箱の中に溜め込んでいるが、それらをこのような形でアウトプットし続けられる胆力に感銘を受ける。
スクラップブッキング、という、手芸や工作の一ジャンルみたいなものがあり、子どもの写真とか家族のアルバムとかを、小道具使って飾り立てる表現手段があるが、それを、もっと本能でどろどろと組み上げている(一緒にするなって?)、それが人生。実際、何十年もかけて、少しずつ組み上げて作った作品もあるようだ。
巨大な立体作品に色々なものが貼り付けられたりぶら下げられたり、これってどうやって保存されているのだろう、と驚く(美術館に来て一から作る訳ではないだろうし)。そして、展示された、大量のスクラップブック、展示用に開かれたページだけでなく、どのページにもびっしり、大竹伸朗の歴史が塗りこめられている。


これってブック型マッチを開いたものだよね。懐かしい感じ。
スクラップブックと言うには巨大な作品。
左上の、表紙にくじらのヒゲが貼り付けられている?
ビニールみたいのにアクリル絵の具が挟み込まれているのかな? 花のようで美しい。
ダブ平&ニューシャネル
ダブ平&ニューシャネルの演奏を捜査するDJ室。
演奏が終わると幕が閉まる!
大竹さんが!

2階の「音」の展示室にあった、タブ平&ニューシャネルという、演奏機械が組み込まれた部屋、演奏画像が外の廊下のディスプレイで見られるようになっていて、そこで画像を見ていたら、展示室の方から大きな音がしてきたので、戻ってみたら、本当にダブ平&ニューシャネルの演奏が始まっていて、DJ室で大竹伸朗さんご本人が演奏をしていた!
別に看板も何も出ていなかったので、ゲリラ的に来館して演奏している? みんなびっくり&大喜びである。

その後、常設展示を見て、1階に戻って展覧会のショップを見ていたら、突然大竹さん再登場。買った商品に、自分で持ってきたマジックペンでサインをしてくれているので、わたしもうかうかと図録を買って、サインをいただいてしまった...。

上の方には、わたしの名前も入れて下さってます。


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