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Enduro.J E mag(月額制・ISDEチャリティ)

無期限で、利益のすべてをISDEワールドトロフィーチーム運営費に寄付します。日本のエンデューロを取材するチーム「Enduro.J」のよしなしごと。
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記事一覧

ISDEを捉えなおしたい。

2019年のISDEポルトガルに関して、ご支援頂いた皆様への報告は、そろそろできる予定。大変おそくなってしまって恐縮なのだが、これも今2019年組織の弱さなのだと思う。おおよそのところを言わせて頂くと、例年の数倍かかってしまった車両調達費の一助となった次第です。詳しくは、JECプロモーションからの発表をお待ちください。

ISDEとは一体なんなのか1913年からはじまり…歴史をもった…というくだり

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もっとディープなISDEポルトガル「DBの“あ〜ん”はなぜか」

もっとディープなISDEポルトガル「DBの“あ〜ん”はなぜか」

いきなりDBじゃない写真だけど。

ウェブで展開されるISDEのレポート中に、日本のライダーに対してスプーンで捕食させるシーンが映った。馬場大貴のキャラクターとマッチして、まるでカーリングの「もぐもぐタイム」ばりに、一部SNSで盛り上がっていたのを、ポルトガルで眺めていた。

エンデューロは、お昼ご飯を食べている暇はない。

もっとディープなISDEポルトガル「スムーズライドのその先にあるもの」 後編

もっとディープなISDEポルトガル「スムーズライドのその先にあるもの」 後編

スムーズな釘村のライディングとは対照的に、このポルトガルでの渡辺学はアグレッシブそのものだった。

渡辺は、いかようにも走ることができるライダーだ。運動能力に優れているから、フォトジェニックな限界ギリギリっぽい走り方もできる。

もっとディープなISDEポルトガル「スムーズライドのその先にあるもの」 前編

もっとディープなISDEポルトガル「スムーズライドのその先にあるもの」 前編

外人ライダーが来て、「さすがスムーズ。だから速い」という論調がよくあるけど、間違っていると思う。特にエンデューロは長丁場だから、スムーズで疲れない走り方が正義みたいに言われるけど、トップオブトップはまったく逆だ。

渡辺学が期間中にさらっと分析していた言葉が印象的だ。「ワールドのトップクラスが使うラインは、大きくてアウト側のバンク。あのラインを使おうとすると、僕らではスピードが足りない。だから、ク

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もっとディープなISDEポルトガル「稲垣史上、最強にドラマチックな6日間」

もっとディープなISDEポルトガル「稲垣史上、最強にドラマチックな6日間」

本当にすみません…実際ISDEが近づくと、とてつもない多忙さにまったくこちらが更新されていませんでした。帰ってきて、ようやくゆっくりしはじめたので、お詫びの意味もこめてポルトガルについて綴っていきたいと思います。

まずは、ISDEポルトガルがいかに前代未聞だったかについて。

落胆のDAY1-2、そして興奮のDAY3-4あまり普通のレポートに書かない部分として、ISDEの運営組織がある。ISDE

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エンデューロと、モーターショー

エンデューロと、モーターショー

東京モーターショーが開幕した。Off1.jpでも速報を何本か打ったんだけど、CT125への反応が尋常じゃなかった。世間は、SUV的なものを求めている。オフロードにわけはいっていくのは、ほんの一握りだと常々思う。それが悪いわけではぜんぜん無くて、僕自身もクロスカブを土の上で走らせもしないのにブロックタイヤにしたり、昔はコレダスクランブラーを持っていたりした。燕三条あたりのグッズが彩るアウトドアと同じ

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相談しに来たわけじゃないのに

これは、極めて個人的な回想だ。

昨日、大変貴重な機会を頂いた。今をときめく、アウトドア業界でまさに中心的な役割をになっているキュレーターであるパーヴェイヤーズの小林氏と、エンデューロに興味をもってもらっているアーティストCALMAの岡本氏のラジオ公開収録に呼んでもらった。是が非でもこの収録には行きたかったので、快諾させていただいた。

「ゲタ」が進化。コーナリング性能が高まった

あまりにマニアックなタイヤネタなんだが、ダンロップのマディ用タイヤは現状でMX11・MX12の2種が販売されている。MX12が進化形なわけだが、これまでMX12には18インチのラインナップがなかった。だから、エンデューロではなかなか使われてこなかったのだが、このたびMX12に18インチが設定。

エンデューロが好き。モトクロスが好き。そして、バイクが好き

エンデューロが好き。モトクロスが好き。そして、バイクが好き

詳しくは、今後Off1.jpで展開していく予定だけど、思考実験的にオーストラリアで得たことを書き連ねておく。

「バイクが好き」な気持ちで、あなたは世界で何番目?その起源はカリフォルニアにある。ヒップスターがはじめた、ナチュラルテイストのウエアブランド「FASTHOUSE」が、レッドブルをスポンサーとして始めたレースDAY IN THE DIRT。CEOケニー・アレクサンダーは、モトクロスがモトク

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ISDEの話をしよう。 vol.17 オーストラリアを見に行く

80〜90年台にかけて、オーストラリアはオフロードバイク乗りにとって目指すべき土地だった。オーストラリアを旅していて出会い、そして夫婦になってしまった人がいたり、ツアーをやっていたり…ともかく、旅先、冒険先としてメジャーな存在だった。

エンデューロのレベルを底上げするための一考「AMAトップランカーがどうやって生まれるか」

エンデューロのレベルを底上げするための一考「AMAトップランカーがどうやって生まれるか」

日本の「広義の」エンデューロシーンは、この10年盛り上がっていると思う。参加台数は増えているだけでなく、新しい世代も増えている。なにもいま話題にあがりやすい10代、20代の飯塚翼や保坂修一のことだけを言っているのではなくて、実際JNCCの年代別グラフをみていると、なんだかんだいって30代が多いのだ。僕が業界に入った20年前、30代がやはりメインの層で、このままだと10年後にはみんなおじさんだ、と思

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ISDEの話をしよう。 vol.16 「朝のはなし」

ISDEの話をしよう。 vol.16 「朝のはなし」

今回から、数回にわたって朝のはなしをお届けする。ISDEは、毎朝ワークタイムが設けられているから、ここで作業をすることができるのだ。前日に、すべてが終わっていれば、次の日にやるべきことはなく、ワークタイムで何もしていないライダーも多い。

KTMが150EXC TPIを出したことには、とても大きな意味がある

欧州における、先行リリースにはびっくりさせられた。EXCは、SXより1年遅れて出てくるので、ある程度の予測はつくものだ。でも、150のTPI化は、想像していなかった。いや、もっと大事なのは…

世界の変なバイク「KTM1290エンデューロ」

世界の変なバイク「KTM1290エンデューロ」

アメリカ取材中で、いろいろと不自由かつ疲労がたまり、数日放置してしまったことをお詫びしたい。やはり海外取材中は、毎日アップはかなり困難だ。なにより、環境があるかどうかが難しい…し、海外取材中は当然予定を詰め込んでいるので時間もなかなかない。というわけで、今回もこんなネタで許して欲しい…。