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歯周病と習慣づけ

大学生の頃、歯科の校医に、虫歯のないこと、歯並びのよいことをほめられ「コンクールに出ませんか」とまで言われた。高一まで田舎育ちだが、偏食で食べられない物が多かったけど、煎った空豆が大好きだったお蔭かな、と思った。

歯みがきの仕方をきちんと教わったことはなく、自分流にやっていたせいか、初めて歯医者にかかったとき、力の入れすぎで、あちこち自分で削りすぎていて、数カ所銀?を埋められた。

歯科医も得て不得手があるようで、リンゴの丸かじりをしていて、上前歯の一部が2本欠けた時、初めて直してもらった女医の先生の手当ては見事で、それから35年ほど、なんともなく保ち続けた。

その先生は亡くなり、次に差し歯をしてくれた医師は、下手だったらしく、すぐに差し歯が落ちてしまい、別の医師にかかることにした。そこで歯周病の治療を受けるようになってから、もう20年は越えている。十数年、同じ歯科医院に通い続けたが、歯周病初期から中等度に悪くなる一方で、しかも新しく入れた機械で口内に水をかけ続けながら、歯の清掃をするのに、慣れない歯科衛生士に当たると、服まで水濡れになるため、通うのをやめた。 そこでは、歯磨き粉はぜったいに使わぬことと言われ、医師が口内を診てくれるのは数ヶ月に一度くらいだけだった。

そこで、ネットで「歯周病専門医」を見つけ、駅に近く通いやすいので、 もう3年通っているが、衛生士が歯の手入れを終えると、必ず医師が毎回 丁寧にチェックしてくれ、写真も撮り、次の手入れを予告してくれ、マウスピースをするよう作ってくれた。歯磨き粉も毎回でなく、使っていいと言われた。

ある日、テレビである歯科医師が、夜寝ている間に、歯周病菌は朝までに 9倍に増えてしまう。朝起きてすぐ水を飲むのではなく、口内を洗って歯周病菌を落してからでないと、菌が体内に入って色々な病気を起こしてしまう話をしていた。

それが頭に強く残って、9倍に増えた菌を呑みたくないばかりに、夜中の 3時に目覚めた時でも、トイレに行きたくても後まわしにして、先に口を 洗い、歯ブラシだけでざっと歯みがきし、うがいして、その後水をたっぷり呑んでから、トイレに向かうような癖がついてしまった。

夕べは暑くて寝汗をかいて、1時過ぎに起きたのに、やっぱりその作業をすませてから、水を飲み、トイレに行った。これがもう半月以上続いている。

それというのも、友だちの1人が、夜中に水をのまずにトイレに行ったために、脳梗塞を起こして入院手術した話を聞いていたから。

歯というのは、手入れの必要な厄介な代物だが、これがちゃんとしてないと、おいしい物を味わえないし、体調に関わるし、話し言葉もまともに伝わらなくなる。

私は今も通院は続いているが、2本の上前歯の半分が差し歯ではあるけど、28本すべて自分の歯が揃っているのだから、歯科医のお蔭もあって、有り難いことと思っている。

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