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火葬のプロセスで身体はどうなっているのか?

日本の火葬率は99%だそうです! 私も火葬以外を日本で見たことがないし、私自身もいずれ死んだら火葬以外の方法を考えたこともありませんでした。

火葬は(土葬より)環境にも優しいと言われているけど、火葬された遺骨は土に還らないことや、火葬で出る排気ガス問題について知ったときはショックでした。このことについてはまた別に調べたことを書きたいと思います。

今回は、火葬中に炉の中で身体がどうなっていくのか、について書いていきます!
*火葬の過程で身体に起こる変化を、グロテスクな表現と感じる方もいるかもしれませんので、ご注意ください。

棺の種類

ほとんどの火葬場では、何らかの棺に遺体を入れてから火葬しなければいけません。
火葬用の棺は、一般的に木材を用いて作られた木棺、棺の周りを布で覆っている布棺、最近は環境問題に対する関心が高まり、段ボールや間伐で作られるエコ棺などがあります。

遺体を実際に火葬する前には、具体的には宝石類、眼鏡、腕時計、革製などの燃えにくいものは脱がせて、またペースメーカーや人工装具、入れ歯やシリコンインプラントなどの医療機器を体から取り外します。

そうしないと、ペースメーカーに入った電池が爆発したり、インプラントが溶けてベトベトになり、スタッフが大変な目にあうのだそう。

火葬開始

火葬の炉は、摂氏約900度の灼熱で、体の組織が焼却・蒸発し、骨と灰になるまでに1〜2時間かかります。

では、その1~2時間の間に、火葬炉の向こうでは何が起こっているのでしょうか?

火葬中の遺体が動く、と聞いたことありませんか? 実際の作業をする火葬の技術者しか見ることができないそうなので、私もみたことはないのですが、遺体が完全に火葬されるまでの間に炉の中ではかなり激しい変化が起こっているようです。

約10分経過

私たちの身体は水分を約60%前後含んでいます。火葬が始まって10分くらいすると、水分が蒸発することによって手足の筋肉が縮み、手は拳を握り腕が曲がり、頭がボクサーのように傾くこともあるのだそう。その後肋骨が露出し始め、曲がっていき、胸部と腹部は裂け目から液体の噴射が始まる。体内の液体が蒸発し、臓器が脱水して収縮している状態。約30分くらいで血管や脂肪など、骨以外の組織はほとんど溶けきる。

約40分経過

 頭蓋が剥がれ落ち、脳が露出し、顔の骨が崩壊していく。内臓は縮んでスポンジのようになり、脊柱もバラバラになってくる。

約60分経過

1時間ほど経過すれば胴体はバラバラになり、 頭蓋骨は骨片のみ、内臓は灰のみ、骨盤は炎に包まれている。

火葬を終えて無機質な骨片と灰になった遺体(遺灰)は冷まされ、機械で粉砕し、粉末状となり遺族の元へ戻離、骨壷に入れられる。

以上が遺体が火葬により遺灰になるまでの基本の流れでした! 

現状の埋葬方法や新しい埋葬方法、メタバース上での葬儀やメモリアルについても調べながら書いていきたいと思っていますので、興味のある方はぜひ一緒に話したりまた読みに来てくれると嬉しいです。


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