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雨がやんだだけなのに

どうもよなかくんです。もともと引きこもりの自分ですら、「そろそろ誰かに会いたいな」なんて少しだけ思っているのだから陽キャの人とかどうしてるんだろう。大丈夫か。任天堂スイッチは譲るわ。

さてさて、よなかくんと月曜の理屈
第百三回は「雨がやんだだなのに」

第百三回 雨がやんだだけなのに

>在宅勤務という名の自宅待機になり、自分の家の近所に勤めている友人に布マスクを届けに行った。
彼女の出勤前に合わせて、人通りの少ない早朝。
自転車を走らせると十分程で辿り着いた。その呆気なさに拍子抜けしてしまう。

一足先に就職した彼女の勤務先が自分の家のすぐ近くだということは知っていたけど、
「そのうち〇〇ちゃんの仕事帰りにでも飲みに行きたいね」なんて言っていたら二年が経っていた。僕たちはこんな近くにずっと居たのに会わなかったんだな、と思った。

なんとなく距離を置いて、言葉少なめに渡すものを渡してバイバイする。その様子を遠くから見た彼女の同僚が何故か僕らを親子だと思ったらしい、と後から聞いて自分の老け顔をぶん殴った。


>フィルムカメラをいつも持ち歩いていて、月一回ぐらいのペースで現像に出す。三月の上旬に使い切ったフィルムを「後でいっか」と後回しにしていたら、こんな事態になってしまった。雪に覆われた街の夕焼けはしばらく見られそうにないし、他にもいろいろ撮ったはずだが何を撮ったのかも思い出せない。その記憶に再び出会うのは、現状が落ち着いた時か。


>こんな状況だといろんなことが何かのメタファーに感じられてしまってどうしようもない。全ての出来事が教訓じみていて、意味深だ。


>土曜日は嵐の一日だった。重たい低気圧と窓を叩く強い雨と風。夕方に晴れ間が差して、虹が出た。ただそれだけのことなのに、それだけのことが何故だか意味深で、ひどく感動的だった。
雨がやんだだけなのに。ちょっと変だ。

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みなさん、お元気ですか。僕は結構元気なつもりだったけど、意外と疲れているみたいです。昨日はいい天気だったので部屋の日当たりのいいところで丸くなって昼寝をしました。昼寝をしただけでも人ってお腹がすくものですね。

#日記 #エッセイ