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ゆるキャンしたら、死にかけた

どうも山ぱんだくんです。ん?46回?46回…???…うるせえ46回って言ったら46回だろうが黙ってろクソババぁ!!あと部屋に入る時はノックしろっつってんだろ!!!(突然の反抗期)

さてさて「君が好きだと叫びたい」
第四十六回は「ゆるキャンしたら、死にかけた」
どうでもいいけど「死にかけた」で変換するとうちのパソコンの第一候補は「詩に書けた」です。いえす、あーてぃすてぃっく、べいべー

第四十六回 ゆるキャンしたら、死にかけた

三月一日午前零時。就活解禁と同時にみんながよーいどんで就活を始めた時、僕は湖畔でせっせと火を起こしていた。

「ゆるキャン」という漫画をご存じだろうか?ざっくり言えば、女子高生たちがゆるゆるとキャンプや野外調理と言ったアウトドアを楽しむ漫画。

そんな感じのキャンプを、冬の本栖湖で、雨の中、やってきた。(頭が悪い)

今回テントを張ったキャンプ場は人工的な明かりがほとんど全てシャットアウトされた真っ暗闇。その本物の暗闇の中で、僕らが手にした光の過度な強度を感じずにはいられなかった。

手元の明かりを消して、湖のほとりの暗闇に息を潜める。夜の魚の水音と、案外近くにいる獣の声。目が慣れると暗闇は本当の暗闇ではないことに気付いた。湖の向こうの小さな町で燃えているわずかな光が雲を白っぽく照らしている。
自分の口から出る白いものが副流煙なのか冬の吐息なのかも分からない暗闇には、進化論も就職活動もト音記号もないので、僕たちは焚火を囲ってただその木片の中で小さく火が爆ぜる音に耳をすませていた。

目をあけても閉じても大差のない光景に、うっかり「人はなぜ生きるのか」みたいな壮大なテーマに思いをはせかけた。危ない危ない。屋外の寒さはろくな考えを起こさせない。みんなはあの時、一体何を考えていたんだろう。

冬のキャンプ、なかなかいいです。少し冷たい空気の中でユラユラした火を見つめる時間は何か意味があるような気がしてしまいます。ただ、低体温で寒さに弱い人は冬に雨の中テント泊するのはやめた方が、いい。

命ある状態で朝を迎えられた喜びに震えたいわけで、ないならば。