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「オーラルヘルスリテラシー」 っていうチカラ

オーラルヘルスリテラシー」っていう言葉、ご存知ですか? オーラルヘルスリテラシー(Oral Health Literacy)とは、口腔内の健康と歯科医療に関する情報を「入手」「理解」「評価」「活用」する能力(チカラ)のことを言います。

4つのチカラ

・さまざまなリソースから適切な情報を探して「入手」するチカラ。
・見つけた情報を正しく「理解」するチカラ。
・見つけた情報が信頼できるか「評価」するチカラ。
・見つけた情報を「活用」して、意思決定と行動をしていくチカラ。

この4つのチカラを身につけることが、自分自身だけでなく、家族や友人の口腔内の健康を守り、適切な歯科医療を受けていくためにとても重要になってきます。

3つの場面

オーラルヘルスリテラシーは特に次の3つの場面で必要とされます。
①病気への対処     
 口腔内の病気やその症状などについて理解し、歯科医師と適切なコミュニケーションを取る。
②病気の予防
 定期的なメインテナンスや検診などを積極的に受けていく。
③健康の増進
 家庭・職場・地域・学校など生活環境を健康的なものに変えていく。

オーラルヘルスリテラシーの影響

オーラルヘルスリテラシーが高いヒトほど、自己管理がきちんとできるため、口腔内の健康状態が良いことが分かっています。
その一方で、オーラルヘルスリテラシーが低いヒトには、病気の症状に気づきにくい、症状が出た時に歯科医院を受診しない、メインテナンスや検診などを受けないっといった傾向があります。そのため、オーラルヘルスリテラシーが低いヒトほど、口腔内の健康はもとより、身体の健康をも害するリスクが高いと言われています。

誰もが持つべきチカラ

オーラルヘルスリテラシーは「口腔内の健康を決めるチカラ」とも言われます。歯科医院や歯科医師、治療法などさまざまな選択肢の中から、自分が納得する最適・最善な選択をしていく。そのためにも、オーラルヘルスリテラシーは現代社会に絶対に不可欠で、誰もが持つべきチカラです。 

Endodontic health literacy 

歯科医師として、特に歯内療法専門医として、世界の歯内療法を探求・日米アカデミアでの診療・研究・教育に従事してきた経験を生かし、Endodontic health literacy の向上につながる内容を "note" していきます!





 

  

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