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【連載小説】僕らの未来 2話 迷惑と恐怖と暗く沈んだ心 

#連載小説 #僕らの未来 #一次創作

 平さんはとてもいい人。困った時、必ずって言っていいほど相談に乗ってくれる。だから、話しやすくとっつきやすい。だからだろう、彼女はいる。

 彼の体型は高校の頃、卓球部で鍛えた筋肉質でごつい。だから、病気とは無縁のように感じる。

 相談に乗ってもらうために平さんのアパートに13時頃行く予定。今は10時頃。折角の休みだからもう1時間くらい寝ていよう。11時頃から昼食を作り、出掛ける準備を始めよう。寝過ごさないようにアラームをかけておく。

 その時だ。メールがきた。もしかして……。予感的中した。元カノからだ。あまりにしつこいので恐怖すら感じる。メールを開いてみる。
<健、今日休みでしょ。何するの? 暇なら会おうよ>
 元カノは貝塚麗奈かいづかれなという。年齢は23歳で僕より1つ年上。こんなメールが頻繁にくる。正直、気持ち悪い。何で分かってくれないのだろう。新しい彼女がいるって何度もメールしているのに。諦めてくれない。最近ではメールも無視している。でも、気にはなっている。

 寝ようと思ったのに、すっかり目が覚めてしまった。スマートフォンの電源を切って寝ようかと思ったけれど、それじゃあアラームが鳴らない。仕方ないからそのままにしておく。迷惑極まりない。

 寝れそうにもないからシャワーを浴びようと思い立ち上がった。その時、またメールがきた。きっと、麗奈からだろう。僕は無視して下着を用意し浴室に向かった。着ているものを脱ぎ、浴室に入り熱いお湯を浴びた。気分が少しでも上向きになるように。

 30分くらいじっくり熱いお湯を浴びていた。でも、気分はあまり変わらない。打ち明ければ少しは変わるかな。その後、体を洗い洗髪をした。

 気落ちしたまま僕は適当にセーターとジーンズを選んで身につけた。僕も麗奈のような執念深い女性を選んでしまったけれど、別れたあとのことなど分からない。最初からこんな女だと知っていれば付き合わない。もっとあっさりした女性を選ぶ。

 あまり気乗りしないけれど、食べないのもよくないと思い炒飯を作って
食べた。

 時刻は11時30分頃。予定の時間までには余裕がある。アイツのせいで僕の心は暗く沈んだまま。怠いので横になった。何だか体が鉛のように重い。どうしたんだろう……。

 平さんには事の顛末てんまつを話そう。こんな気分じゃ、仕事にも支障が出る。それはまずい。

 

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