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個人的に辛かったことと伝えたいこと

注意:この記事には、妊娠・流産についての体験が含まれます。今読むのは辛い方は、大丈夫な時に読むようにしてください。


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6月から8月の上旬まで、あまりTwitterに出没できていませんでした。その理由は単純で、その時期に第二子の妊娠発覚から稽留流産という、これまでの人生の中でも、喜びと悲しみを一気に味わう2ヶ月を過ごしていたからです。

今回このnoteを書こうと思ったのは、「妊娠した」ということに加え、こういった流産についても、もっとオープンに伝えられるようになったら良いなと思ったからです。以下では、「こういうところで、妊娠・流産を伝えるのに二の足を踏んだ」「流産については余計伝えづらかった」「周りには相乗以上に流産の悲しみや辛さを乗り越えた方が多かった」という、今回感じたことを書きたいと思います。

妊娠や流産を伝えづらい

第一子を妊娠した時もそうだったのですが、「妊娠しました」というのは伝えづらいものです。その理由はいろいろとあるのですが、その1つが、「いつ流産するかわからないので、少なくとも安定期までは公表したくない」というものです。

子どもを持とうと思わないと、あまり数字までの認識はないかと思いますが、下記のような記事もありました。

NPO法人SIDS家族の会 HPより

今回の私の流産は、妊娠7週目の心拍確認前に確定したもので、上記の記事によると「全体の約70%」に該当する、稽留流産というものでした。医師によると、この頃の流産はほぼ、胎児側の遺伝子の問題だということでした。(でも、なんだか自分のせいのように感じてしまうのですよね。。)

8週までに胎児心拍が確認されれば、その後の流産の確率はガクッと減りますが、それでも、いわゆる「安定期」になるまでは悪阻が続いたりと、安定しません。ですので、多くの女性が、妊娠6ヶ月頃までは周りに公表できず、人知れず悪阻などの体調不良に苦しんだり、流産の悲しみに耐えたりすることになります。(実際には「安定期」などというものは医学的にはなく、出産するまで何があるか本当にわかりません。。)

しかし、第一子の時も、今回もそうだったのですが、妊娠初期の悪阻はかなり辛いです(人によっては悪阻がない場合もありますが)。また、高確率で流産が起こる妊娠初期は、それでなくても精神的にかなり不安定です。そんな時に、周りに妊娠を告げられないのは、かなり負担です。

ちなみに、皆さんは、「マタニティマーク」をご存知の方も多いかと思います。

厚労省HPより

このキーホルダーがあれば、自分で告げなくても妊娠していることをさりげなく伝えることができるのですが。。
実は、このマタニティマークは、産婦人科で胎児心拍が確認され、母子手帳をもらいに行けるようになって以降である妊娠8週前後でないともらえません。今回のは一度も胎児心拍が確認でいなかったので、最後までもらえませんでした。つまり、マタニティマークは、妊娠初期にはまだもらえない時期があり、その時期は、マークはもとより、体の上でも妊娠がわからないので、自分から周囲に伝えない限りは本当に見た目にわからず、苦しい思いをすることになるのです。

妊娠よりも流産については伝えづらかった

そもそも、「流産するかもしれないから」という理由で妊娠自体伝えづらいのですが、今回は4週目に妊娠がわかった時から悪阻が酷く、打ち合わせなどの関係で、どうしても妊娠についてお伝えする必要がありました。前回の妊娠時から、もう少しオープンに伝えたいという思いもあり、機会があれば、早期から妊娠についてはお伝えしていました。

結果として流産となり、その手術もバタバタと決まったため、今度はそのことで、今度は流産についてお知らせすることになります。これがまた辛かったのです。

生まれてくるはずだった赤ちゃんの心臓が動かないまま、お腹の中で死んでしまっている事実を受け入れることで精一杯なのに、仕事のスケジュールについて考えている自分にも、「何をやっているのか」と思ったりもしました。

また、流産を伝えられた方も、どうリアクションするか困るだろうなぁと思ったり、心無い一言を言われてより傷つきたくないなぁとも思いました。

友人や知人から、流産を告げられた時、どのような対応をすればよいのかと思うかも知れません。こんなサイトもありました。もう頑張っているので、安易な励ましや、「次は大丈夫」というのは、避けて欲しいかな。。

周りには想像以上に流産経験者がいた

社会人として音信不通は良くないと思い、辛ながらも、周りに流産をお伝えしたところ、予想以上に、「実は私も」「実は私の妻も」というように、流産を経験された方が多かったです。
とても私を気遣ってくださって、その優しさに涙が出ました。もちろん、そのような経験はない方がいいし、そういった経験がない方々も、優しい言葉をかけてくださったので、「余計に傷つきたくない」という私の心配は杞憂に終わりました。

ですが私は、もっと、妊娠についてや流産について、オープンに語れるようになればよいな、とより強く思ったのです。

既に書いたように、少なくとも私の場合は、マタニティマークがもらえる前から悪阻で動けなかったですし、流産になるかも知れないと言われてから確定までの2週間は、生きた心地がしませんでした。そんな日々を、周りに言えずに悶々と過ごすのは、とても辛いです。

実際に、「職場にも、おそらく妊娠・流産されたのでは、という女性がいたが、ご自身から何も聞けずにいたので、声がかけられなかった」という話も聞きました。話してくださった方自身が流産を経験されており、それも相まって事情を察していたそうです。

もちろん、妊娠や流産といった、極めてプラベートなことを、周囲に伝えないという選択肢も尊重されるべきです。しかし一方で、オープンに伝えて、その人の身体の様子に合わせた働き方や、接し方がもっと自然にできるようになると良いなと思いました。

具体的にどうこうというわけではないのですが、今回の経験で、そんなことを感じたので、言葉にしてみようと思いました。

最後に

今回私が一番辛かったのは、妊娠6週で「成長が遅い」と言われてから、流産が確定するまでの2週間でした。

その時期と、それに続く手術をなんとか乗り越え、周りの方々や家族の支えで、今は通常の生活に戻れています。
流産が妊娠初期だったことも、母体である私の体へのダメージが少なかった理由かもしれません。
また、ただでさえ最近仕事を減らしていたところにお盆シーズンに突入したので、かなり助かりました。

今回の経験で、子どもを持とうとする時には、思っているより高確率で流産を経験することになるのだと、身を持って感じました。そんな時にパートナーにこうして欲しいなとか、そういったこともだいぶ感じました笑。

子どもを授かって、無事産めて、育てられるのって、本当に奇跡ですね。

妊娠も、出産も、子育ても、コントロールでいないことだらけではありますが、日々前向きに、人生を楽しんでいきたいと思っています。

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