【初めてのアウェイ遠征記】2024.3.16 柏レイソル vs 名古屋グランパス
2015.10.3 日立台。その翌日に、西野朗監督の契約満了が決まりました。
翌2016.8.20 同じく日立台。小倉隆史監督がこの試合を最後に休養することとなりました。
この2試合を現地で見届けた私にとって日立台は、思い出したくない思い出が詰まっているスタジアムでした。
昨日の2024.3.16、私はその地を8年振りに訪れました。
2024シーズンの名古屋グランパスの初勝利を掴むために。そして、長谷川健太監督の男気を見届けるために。
逡巡の末のチケット購入
今年の2月にスタジアムにおいてできる限りの応援をしようと決心した時、最初のアウェイとなる新潟への遠征はなかなか難しかったため、その次のアウェイ柏は絶対に行こうと思いました。
その試合が開催される日立台は、近年こそ相性が良いスタジアムとの印象をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、私にとっては前述の通り苦々しい思い出しかなく、2015シーズンは「楢﨑正剛選手のJ1通算500600試合 ※楢さん申し訳ございません」のお祝いを準備していながら実行できなかった、という忌々しい思い出が加わり、2016シーズンはその翌日の休日にサマーソニックに参戦するも全くもって楽しめなかったという思い出が加わるのでした。
それでもあのサッカー専用スタジアムの魅力は捨て難く、またシーズン序盤を形作る重要な試合ということで、発売日の翌日にチケットを購入したのでした。その時はシーズン初勝利を願ってアウェイ遠征することになるとは露にも頭に浮かんではおりませんでした。
試合前日はワクワク過ぎて
柏戦の2日前に週末のランニングの前倒しを果たしていた私は、試合前日は余裕を持って行動できると考えていました。
翌日の交通手段を再確認して、持ち物もチェックしました。しかしユニフォームを手に取ってしまうと、どうしてもテンションが上がってしまうもの。私は↓のようなポストをしてしまいました。
何気ないこのポストに優しい皆さんがリアクションしてくださり、通知を頂くたびにアプリを開きニンマリし、を繰り返していると時計の針はてっぺんを超えてしまい…。急いで眠りに就いたのでした…。
迎えた試合当日の、あの憧れのセリフとあのお作法
スマホのアラームが鳴るより早く、5時前に目が覚めてしまいました。前日からのワクワクは引き続き身体中を支配し、何とかそれを抑えながら家を出発、私はある場所を目指しました。
その場所は来月開業する栄の中日ビルの向かいにある「楢﨑正剛モニュメント」。何度もその前を通り、何度も写真を撮っている私は、中部電力MIRAI TOWERを背景に撮影できるアングルももちろん承知しておりました。そのベストアングルのショットと共に、あの憧れのセリフを添えて下記ポストしました。
言ってみたかったんです〜☺️
気分を良くした私は名駅へ移動、少し混んでいた品川行きの東海道新幹線の始発を避け、次の便に乗車したのでした。
その車中で、これまた憧れでした「移動中における途中経過報告」ポストをしました。
“俺、今アウェイ遠征してる”
私はその嬉しさを、空いている車両で一人噛み締めました。
新幹線が品川に到着し、軽く事後報告をした後に、
朝食を摂ると決めていた都内のカフェへ、ダンコバさんのプレビューを読みながら電車で向かいました。
そしてお目当てのカフェのある松陰神社前に到着。その静かな街並みと、思い描いていた通りのドリンクとモーニングと、想像していなかった春うららかな天気で、私の心は早くも満たされたのでした。
またまた気分が良くなった私は、JRへ乗り換えるタイミングで、戦闘服へ着替えました。
またまたまた気分を良くした私は、気分新たに柏駅へと再出発しました。
地域経済への貢献という貢ぎ物
移動の常磐線においては、グラサポの仲間を全然見かけることはありませんでした。
第2節では続々と車両に乗り込んできてくれるグラサポにその都度勇気をもらっていましたが、これがアウェイ遠征なのか…と心細くなった私にはあの曲がありました♪
『誇れ』に勇気を貰った私は柏駅に到着後、スタジアムとは反対の出口へ向かい、颯爽とアウェイの地を闊歩しました。前日にチェック済みであったラーメン屋さんを訪れるために。
しかし、その道中にものすごい行列を見かけ、その正体が他のラーメン屋さん(こってりラーメン誉)であることを把握し少し心が揺れたのですが、当初の予定通り「麺屋 音」へお邪魔しました。
アウェイクラブの地域経済に貢献し、食欲とエネルギーを満たした私は駅を通り抜け、日立台へと向かいました。
見慣れた道と初めての光景
柏駅の北口で、あの『アディショナルタイムズ』を受け取り、
グラポンによってその存在が改めて注目を集めた「遅すぎるエスカレーター」を降り、
日立台へ向かう戦闘服を身に纏った仲間たちの後を着いて行きました。
私がレイソルロードを歩いたのは2015年と2016年の二度のみ。しかし意外と街並みを憶えているもので、懐かしさと同時に若干の忌々しい記憶も思い出してしまいました…。あの日の帰りは辛かった…。
日立台に到着後、仲間たちが私の見知ったメイン側の入り口ではなく、どんどん奥へと進んで行かれました。その進んだ先には、私が見たことのない光景が広がっていました。
と、こちらにその写真を載せるべきなのですが、
気の置けないグラサポ同士でかけがえのないひと時を過ごしている仲間たちへ、カメラを向けることはできませんでした…。
それでも、そのアウェイの地であると一見では信じられないグラサポの皆さんが集まる光景に、嬉しさを感じたことは記すまでもございません。
このかけがえのない場所に置いてご挨拶の機会を下さった皆さん、本当にありがとうございました😌早めに着いたつもりでしたが、あっという間に楽しい時間が過ぎ去ったのでした。
選手入場!しかしピッチで繰り広げられたのは…
フィールドプレイヤーが登場する17:2014:20頃に入場し着席。私は自らの精一杯の拍手で、選手たちを迎え入れました。
選手たちはゴール裏へ挨拶した後も一列に並んだその陣容を崩さず、そのままセットプレーの練習をスタートさせました。
くまグラさんが書かれたように、この「やれることは何でもやる」というチームの心意気がこの日の試合結果に繋がったのではないかと、この文章を書いている今感じています。
そしてトレーニングが終了し、改めてスターティングメンバーがピッチインするタイミングで、またしても私は、驚きの光景を目にするでした。
鮮やかな赤黄のフラッグが舞う中でゴール裏から発せられた『デスパシート』の歌声。キックオフ後も1分20秒間続いたこのチャントは、必ずや選手たちを勇気づけたと思いますし、試合の入りを形成しただけでなく、DAZN組を含めたこの試合に臨むグラサポの心に「今日はイケる」という想いを思い起こさせてくれたのだったと思います。
『風』チャントが生んだ2つの歓喜と、闘将たちの奮闘
試合が始まって直ぐに気付いたことは、それまでの2試合(ロイヤルシートで観戦した開幕戦と、バック指定で観戦した第2節)では聞こえることのなかったコールリーダーのシンゴさんによるコンダクターとしての指示出しでした。
柏の地に集った仲間たちの声を船頭として先導し、そしてビジター指定の仲間をも扇動し、戦況に応じて繰り出すチャントを選定する…。私は感動を覚えずにはいられませんでした。
極め付けはセットプレーのタイミングで巻き起こった『風』チャント。この試合で2回起こった「風」は、グランパスの今シーズン初ゴールだけでなく、昨年7月以来の複数得点を生み出したのでした。
もう一つ気付いたのが選手たちの声でした。
私が観戦した前述の豊田スタジアムでの2試合においてはなかなか選手たちの声が聞こえてくることはありませんでしたが(ゴール裏の声量が影響していると思われます)、日立台では、米本拓司選手や稲垣祥選手、ランゲラックキャプテンの声が私の座るビジター指定にも届きました。特にヨネのプレーが切れたタイミングでチーム全体を鼓舞する姿に、引き継いだそのチャントも相俟って、闘さんの姿が浮かんだように感じました
そしてもう一つ、とある方のポストを。
本当にその通りと思います😌
※下記ポストを3/19追記
本当に誇るべき光景でした😌
待ちに待った歓喜の瞬間と、忘れられない光景と
観戦中、花粉によるくしゃみと謎の咳に悩まされていた私は、周囲の方にも影響しそうになったため席を離れ、ビジター指定の最上段の通路へ移動しました。
残り30分近く、私はその場所から精一杯の拍手でゴール裏の応援に呼応し、選手を後押ししたつもりです👏
なお、その「ゴール裏の声」とその「ビジター指定の拍手」のハーモニーは、本当に素晴らしく、それに少しでも参加できた私の誇りとなりました✨
そして日立台に鳴り響いたタイムアップのホイッスル。その瞬間に光景は、試合後スタンドから目にした夕焼けの風景と共に、一生忘れることのないものになりました。
最後に - アウェイ遠征は最高だ
私にとっての初めてのアウェイ遠征は最高過ぎて、それはまさかずさんの言葉に集約されているように感じます。
アウェイの地だからこそ湧き上がる高揚感、遠くまで足を運んだもの同士だからこそ感じる連帯感。例えこれが最後となったとしても、私には心に深く刻まれることでしょう。
試合後に柏の地を離れた私は、好きな街で、好きな人たちと好きな物を食べて、勝利の夜を満喫し、
夜が明け、健太監督の覚悟に裏打ちされた勝負の末に生まれたその笑顔と共に最高の朝を迎え☀️
このnote を書いた次第です。
もっともっとポジティブな言葉を綴りたいところですが、このままでは際限無い文章になってしまいそうですので😅、昨日のDAZN中継にて、全グラサポの心を鷲掴みした桑原学さんのあの名調子で、このnote を〆させていただければと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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