考える人_ロダン_横長

【やりたいこと】がない、あなたへ(文系版)

みなさんは秋・冬の就活って何したらいいの?そんなことを思っていませんか?とりあえず、「いかなきゃ!」と思って夏インターンに参加してみたものの、結局「自分が何したいのか分からなかったなー」という人、「正直やりたいことなんてない」と感じた人もいると思います。実際、去年のメンター達もそうでした。

そんなあなたに朗報です。
結論から言うと、就活において【やりたいこと】は必要ありません!

えっ…!?

と思いますよね?笑 
だって面接でやりたいことを聞かれるんじゃないか、自己分析でも散々考えろって言われてきた!そう思いましたか?

やりたいことがないからこそ、夏インターン色々行ってみた。それでも、やりたいことが見つからなくて不安なんだよ!就活進まないんだよ!そう思いましたか?


しかし、少なくても就活において【やりたいこと】を持っておく必要はない可能性があるのです。

これは

【若者の求職期間と意識の関係:―「やりたいこと」は内定率に影響するか―】太郎丸 博(大阪大学) 吉田 崇(東北大学)という論文を参考にしています。興味がある方は一度、読んでみてください!<https://ci.nii.ac.jp/naid/130000096184>

この論文の研究内容は、端的に説明すると、ジョブカフェ京都の求職者データを用いて「やりたいこと」の有無を始めとした様々な意識調査の結果と、その後内定までにかかった期間の追跡調査の結果から、意識が内定率に与える影響を推定したというものです。

そしてこの論文は以下のような結果が得られたと言っています。
【1】「目標の期日」を持っていることは有意に内定率を高める。
【2】しかし、「やりたい仕事」や「仕事の条件」がハッキリしていることは、内定率を高めない。
【3】対話の不安や面接の自信も有意な効果はない。
【4】「無職で求職」したり、履歴書などを準備している人は内定率が高い。

すなわち、気持ちの持ち方ではなく、具体的な行動のほうが、内定率に対して効果を持つということです。また、「やりたい仕事」を持っていることは、内定率を高めないかわりに、低めることもない、という結果でした。
この研究の調査対象はジョブカフェ京都という就活支援サービスのユーザーなので、厳密にいえばこの調査結果を一般化はできません。しかし、サンプルの特徴は全国の求職者と大きく乖離していないことが示されています。また、当サービスのユーザーの多くは大学生・大学院生なのでみなさんと近しい属性を持っています。故にこの結果は十分参考にできます。

また、論文では調査結果から以下のような助言ができると言っています。

【1】 面接や対話に自信がなくても、内定率は下がらないので、不安に思う必要はない。
【2】「やりたいこと」がなくても内定率は下がらないので、あらかじめ「やりたいこと」を決める必要もない。
【3】履歴書を準備するなど、具体的な行動を起こすことが重要である。

重要なのは行動し続けることです。

受験勉強を思い出してみてください。

志望大学が見つからないといって勉強しない人。
どの参考書から手をつけていいか分からないといって勉強しない人。
彼らは納得のいく大学に行けたでしょうか?

この先4年間をどこで過ごすかがかかった大事な入試。
そのためにあなたは毎日何時間・何か月勉強しましたか?

論文からも明らかなように、やりたいことが見つからなくても、大事なのはしっかり行動すること。行動しながら考えること。今の時期でいえば、秋冬に開催されるインターンにエントリーしたり、就活イベントに実際に足を運に続けることが重要です!エンカレの面談やイベントに参加してみるのも、【行動】の1つになるので、とにかく何か行動してみたいという人はぜひエンカレッジ北海道を使ってみてください!

エンカレの面談はこちらから↓
https://bit.ly/2Ua8ade
11月には企業が札幌に来る大型イベントもあるので興味があればチェックしてみてください!
http://bit.ly/2p1zQmH

今回は以上です!ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!!
文責:エンカレッジ北海道 北海道大学理学院 小野祐司
編集:エンカレッジ北海道 北海道大学法学部 松永朋大


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