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教師も「ふり返り」の習慣をつける

1.ふり返りをしない教師

 事あるごとに、子どもたちにふり返りをさせているくせに、意外と自分自身のことはふり返らないのが教師です。学級経営や授業は、すぐに目に見えるような結果が出ないので、上手くいったか、そうでなかったのかをしっかりとふり返ったり、意図的にフィードバックをもらったりしないと、大事な経験が流れていってしまい、蓄積されません。感覚やセンス任せでその場しのぎになってしまいます。
 自己観察書(人事評価のあれ)はあるけれど、あれでは、ふり返りにならないと考えています。

2.イベントごとの反省

 学級会、学級イベント、行事、研究授業などのあとに、子どもたちにもふり返りを書かせていますが、それを把握したあとに、自分自身もふり返りをしています。まずは、見てくれた人、参加してくれた人、一緒に取り組んだ人と対話をします。一人でふり返るだけではな気づけなかったことに気づけることが多いです。フィードバックを意図的に求めに行きます。
 それを踏まえて、なるべくその日のうちにアウトプットをします。主に、学級通信、校内掲示板、noteのどれかに文章を書きます。すべてに書くこともあります。私の場合、書かないとモヤモヤしてしまいます。何かしらの発信をすると、それに対するフィードバックももらえます。

3.学期ごとの反省

 学期ごとに反省をします。学期の終わりにちょうど時間ができるので、その学期の自分の挑戦やどのくらいクラスの子どもたちを伸ばすことができたかなどをふり返ります。課題を洗い出し、改善案を書きます。

4.中間反省として、クラスの反省を公開する

 ちょうど私は、学校評価の担当なので、今年度は、この学期ごとのふり返りを、すべてのクラスにやってもらうことにしました。中間反省を夏休み中にするのですが、その時に、学年主任がクラス担任と対話をしながら、ふり返りをするという提案をしました。引き出す学年主任の腕次第ですが、成果と課題を洗い出し、改善策を考えてもらいました。それを、全員が見られる表にまとめて、全体に発信します。こうすることで、それぞれの先生方が今何に力を入れて取り組んでいて、どんな壁にぶつかっているかが分かります。

5.場面を切り取る力

 ふり返りをするときに大事なことは「場面を切り取る力」です。どの場面を切り取って、その場面をどうフィードバックするかが大事です。まずは、子どもや若手教員の前で、上手に「場面を切り取る」お手本を示していく必要があると思います。私は、この力を鍛えるため、2学期は、帰りの会で、必ずその日にあったことの中から、1場面を切り取り、フィードバックをすると決めました。

6.まとめ

 ふり返りがうまくできる教師になり、成長していくためには、
「対話」「アウトプット」「場面を切り取る力」が大事であると思います。

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