
🩺『神様のカルテ』全シリーズを読んで
こんにちは、考えたい人◎えんちゃんです。
今日はここ最近まとめて読んだ
夏川草介著『神様のカルテ』全シリーズ(2022/6現在)を通して気に入ったフレーズをまとめてみます。
1.神様のカルテ
「こいつは敗北ではない、門出だぞ、学士殿!」
点滴やら抗生剤やらを用いて、絶える命を引き伸ばしているなどと考えては傲慢だ。もとより寿命なるものは人知の及ぶところではない。最初から定めが決まっている。土に埋もれた定められた命を、掘り起こし光を当て、よりよい最期の時を作り出していく。医師とはそういう存在ではないか。
2.神様のカルテ2
”良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である”
3.神様のカルテ3
「忠実な友が、君とともに泣く限り、この人生は苦しむ価値がある」
4.神様のカルテ0
「ハチクマという鷹の中にはね、この白樺峠を越えてから、日本を横断し、海を渡って大陸を南下したあと東南アジアまでいくものもいるという話だ」
ー略ー
「移動距離はゆうに一万キロを越えるらしい」
ー略ー
「自分の羽と上昇気流だけを頼りに、何千キロという距離を飛び続けるんだ。孤高の旅人、空の勇者、そんな風に言う人たちもいる」
”生きる理由なんてものは、しっかり生きてから考えればいいんだよ”
5.新章神様のカルテ
「マスターの過去話を聞いたのは初めてです」
「たいした内容じゃありません。揚げたてのとり天の方がよっぽど元気をくれます」
”勇気とは重圧の中での気高さである”
まとめ
付箋を貼りたくなったフレーズを抜粋してみました。
ほんとは各フレーズどんな風に心が動いたのか記述した方が良いのかと思いますが、手を加えすぎると続かないので追記はしないでおきます。
神様のカルテは現役のお医者さんが書いているからか、切実な医療の現実がひしひしと伝わってきました。
綺麗事だけで終わらせることができない、しかしその現実に真摯に向き合い続ける医師の姿は、本当に眩しいものです。尊敬と感謝です。
強い葛藤の中、折れない心。
現実を受け入れる姿勢を見習いたいと思います。
追記:
夫に勧められて読み始めたこのシリーズ。
夫にこのシリーズの好きなところを聞くと
「緊張感のあるストーリーの中、各所で描写される信州の大自然を四季折々に、美しく描写しているところが格別。自分もそういう視点で自然を感じたい」
とのこと。
物語の行く末ばかり気になって読み進めてしまう私とは大違い。ストーリーだけでなく、文章作品を楽しんでいる姿勢を見習いたいと思います。