書こうと思った

近頃、「自分っていったい何なんだ」といった類のモヤモヤに囚われることがよくある。

特にこれといった取り柄もない、好きなことはあるけれどめんどくさいが勝ちがち、三日坊主……。

クリエイティブな友人が多いからこそ、よけいにそう感じてしまうのかも。



今日は、植物屋さんに植え替えについて教えていただいた。
土作りの重要性を教えてもらって、ゆるくおしゃべりしながら、実際に植物と鉢を選んで植え替えをした。
それぞれいろんな種類があって迷ったけれど、
興味はあったもののまだ家にないペペロミアと、
大好きなGalileoGalileiを彷彿とさせる、青い鳥が描かれた素焼きの鉢を選んだ。

かわいい。

写真上手になりたいね。


家に帰ってきて、疲れに導かれるままベッドに横たわり、「自分っていったい何なんだ」の波にのまれる。

モヤモヤ、疲れて、気圧が低い。
しんどい時にいつも流す動画を流し聴きしながら、毛布にくるまって眠れぬままただ流れる時間を耐え忍ぶ。


ふと目線を上げると、今日植え替えたペペロミアが見えた。
いかにも「わたくし、観葉植物でございます」といった風な小さくぷりぷりとした葉が、薄青い夜明けの空を飛んでいく鳥たちの鉢から腕を伸ばしてこちらを見下ろしていた。

かわいい。

うっかり受け皿を忘れて、応急処置的にアルミホイルをしいてあるけれど、そこにあるかわいい植物と鉢は、数ある中からわたしが選んで組み合わせたものだ。

「自分っていったい何なんだ」がその時たしかに身を潜めていた。


話は変わって、わたしはお菓子作りも好きだ。
作るのはきまって、タルトやパウンドケーキなど、家にある材料で生地ドン!流して焼いて終わり!といった簡単なものばかりだけれど、自分で作ったものを家族がおいしいおいしいと食べてくれるのは幸せ。
小麦粉やバターがわたしの手によって形になって、甘くて心地よくて、お腹も心も満たしてくれる。
お菓子を作ると、「自分っていったい何なんだ」が気をつかってかくれんぼしてくれるのだ。


ペペロミアを見た時、あぁ、お菓子を作った時と一緒だなぁと思った。
何か形作るのが、わたしの幸せ、?


ふと、その昔、詩を書いていたことを思い出した。
大人になるにつれ、忙しさを理由に書かなくなり、気づいたらどうやって書いていたのかわからなくなったものたち。

心の奥の小さなわたしが、今それを求めている気がした。
今のわたしにはまだ詩は書けないけれど、日々のことなら書けるはず。

そう思って、ねむっていたこのアカウントを掘り出してきた。
三日坊主だから、どうなるかわからないけれど。
「自分っていったい何なんだ」が少しでも長くじっとしていてくれるように。
祈りのように。
書こうと思います。


読んでくれる人がいたら、ありがとうございます。
あなたの今日や明日が、どうか良い日になりますように。
どうぞよろしくお願いします。

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