学生時代の漫画たち#1 『たまご』
大学生時代に描いてきた漫画をこれからここにあげていきます。
最初はこの漫画からにしようと思う。
たまご。
学生時代はお昼ご飯を自分で作ったり、親が作ってくれたりしていた。
自分で作るときはゆでたまごを持っていくと特別な気持ちになった。
この漫画を描いてたときは大学のアトリエを出てすぐの廊下に座っていた時だと思う。
洋画専攻に入った私はとにかく「じっくり絵を描く」という行為自体に苦手意識があった。
なぜ自分がじっと裸の人を見ながら油絵を描いているのか、一生懸命に描いている時ほど気がついたらそんなことを考えていた。
じゃあ油絵を描く専攻になんか入るなと言いたいところだがなにも考えずに入ったわけではない。その話はまた今度にする。
とにかくアトリエで制作という行動が苦手だった私は廊下とか図書室とか食堂とか喫煙所とか原っぱとか、アトリエ以外の場所にいることの方が多くなった。
当時の私としてはそこから逃げ出して廊下で1人、ひっそりとゆでたまごをかじっている時の方がよっぽど制作している気持ちだった。と思う。たぶん。
意味がわからないと思うかもしれないけど、そう言った訳の分からない気持ちにストレスを感じて、その発散で私は漫画を描き始めた。
続けることが苦手だった私が唯一できていたことが漫画を描くという行為だったと思う。
たまごは沸騰してから冷えてる卵を入れて7分ちょっとが好き。
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