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鎌田真悟の栗人(くりうど)ジャーナル

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㈱恵那川上屋 代表取締役 鎌田真悟が、お菓子、農業、ふるさとについて綴るマガジンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

生産者の新たな販売方法の模索と、共に目指す地域の活性化

今までは処分していた栗の鬼皮の成分調査を依頼したところ、ポリフェノールを始め有用な成分が…

「産地間競争」から「産地間共創」へのシフト

「地域の農業と食文化を発展させるために感性を磨く」というテーマを掲げ、私達は学び、行動し…

恵那川上屋
1か月前
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地域イノベーションと地域観光について思うこと

新型コロナで受けたインバウンドへの打撃は、全国的にはまだ回復途上かと思いますが、地域によ…

恵那川上屋
2か月前
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60周年。地域のお客様に支えられてここまで来ることができました

2024年、恵那川上屋は60周年を迎えました。 栗を栽培を行い、栗のお菓子に集中してこれまで製…

恵那川上屋
3か月前
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規格外品は美味しいもので溢れています

恵那川上屋でご紹介している「栗の渋皮煮」に使用している品種には強くこだわりがあります。 …

恵那川上屋
4か月前
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日本の産地には世界に負けない食材で溢れている

30年程前。 モンブランというケーキを作る際、フランスで学んだ職人はフランス産を使い、国内…

恵那川上屋
5か月前
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あらゆる角度から見つめ、見いだしていく新たな可能性と価値

栗の収穫が落ち着き、生産者は来年に向けて早くも動き出しました。 畑に感謝を込めてお礼肥をした後、栗の木の剪定が始まります。 10ヘクタールほどの団地で一人黙々と剪定をしていると「無音」の時間を経験できます。 静まり返った畑の中で鳥の声や、風の音を感じ取り、「無心」になって創造しながら、作業をしています。 時折現れる生産者仲間が、 「おい、どうや、今年は早く終われそうか」 などと話しかけてくれます。 そんな時、「無心」の私に、なぜか「人の温かさ」を感じ取ること

サブレ、クッキーの『葉の形』に込めた思い

恵那川上屋は創業から今に至るまで、たくさんの出会いを経験してまいりました。 人はもちろ…

恵那川上屋
7か月前

「よそ者、若者、馬鹿者」が島でチャレンジして気づいたこと

「よそ者、若者、馬鹿者」という言葉を聞いたことがあると思います。 地域活性化の成功法則と…

恵那川上屋
8か月前
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その土地に文化が根付くことで開く花

「山ノ栞」というサブレを30年近く製造、販売してきました。 少々、もろく割れやすい生地です…

恵那川上屋
9か月前
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地域の生産者と共に未来を創造していきたいという願い

サトウキビから黒糖へ。 黒糖、安納芋からスイーツへ。 毎年繰り返し、気づけば20年が経ちま…

恵那川上屋
10か月前
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「あなたはあなたらしく」というメッセージを込めて名付けたお菓子への想い

【桜梅桃李】という言葉があります。 桜は桜らしく、梅は梅らしく、桃は桃らしく、李は李らし…

恵那川上屋
11か月前
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恵那川上屋のミッションと、この考えに至った「気づき」

今回は恵那川上屋のミッションと、この考えに至った「気づき」についてお話いたします。 23歳…

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若き日に見た恵那川上屋のあるべき姿

先月の「気づき」の続きです。 ※前回の内容は こちらからご覧いただけます。 体に鞭を打ちながら蓄えたお金とユーレイルパス(ヨーロッパ各地の列車を利用できる鉄道チケット)、国際ユースホステル会員証(世界80カ国にあるユースホテルを経済的な宿泊料金で利用できる会員証)を持ち、フランスに渡り、そこで様々なお菓子屋さんを回り見分を広げていきました。 そんな中、多少の仕事もさせてはいただいたのですが、ビザやら何やらと全く準備をしないで行ったため、仕事の対価としてのお金は一切いた