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鎌田真悟の栗人(くりうど)ジャーナル

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㈱恵那川上屋 代表取締役 鎌田真悟が、お菓子、農業、ふるさとについて綴るマガジンです。
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記事一覧

「自分なら」の想像が加われば物事はもっと面白くなる

九州は栗の産地であり、種子島にも頻繁に足を運ぶ為、よく行く場所であり、大好きな場所です。…

恵那川上屋
12日前
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仕事をするために大切なモチベーションと私が考える『働く』ということ

みなさんは仕事で『ワクワク、ドキドキ』を感じていますか? 今回は私が考える【働くとは?】…

恵那川上屋
1か月前
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まだ産物になりきれていない郷土の文化は各地にたくさんあります

『朴葉寿司』をご存知ですか? 酢飯の上に色々な具材をのせ、朴葉という大きな葉でくるんだお…

恵那川上屋
2か月前
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私が思う『食』とは?

みなさんは「食べること」はお好きですか? 私は好きです。   もちろん一流の素材、一流の…

恵那川上屋
3か月前
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生産者の新たな販売方法の模索と、共に目指す地域の活性化

今までは処分していた栗の鬼皮の成分調査を依頼したところ、ポリフェノールを始め有用な成分が…

恵那川上屋
4か月前
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「産地間競争」から「産地間共創」へのシフト

「地域の農業と食文化を発展させるために感性を磨く」というテーマを掲げ、私達は学び、行動し…

恵那川上屋
5か月前
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地域イノベーションと地域観光について思うこと

新型コロナで受けたインバウンドへの打撃は、全国的にはまだ回復途上かと思いますが、地域によっては既にコロナ前を上回る賑わいを見せる地域もあると耳にしました。 本日は地域イノベーションと地域観光について、私なりの思いをお話できたらと思います。 1930年、岐阜県可児市で美濃桃山陶の一種である「志野」の陶片が発見されました。 その後、陶片を発見した荒川豊蔵氏が美濃桃山陶復興に尽力されたことで文化は根付き、可児市を拠点とする陶芸家もおられます。 これはすごい地域イノベーシ

60周年。地域のお客様に支えられてここまで来ることができました

2024年、恵那川上屋は60周年を迎えました。 栗を栽培を行い、栗のお菓子に集中してこれまで製…

恵那川上屋
7か月前
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規格外品は美味しいもので溢れています

恵那川上屋でご紹介している「栗の渋皮煮」に使用している品種には強くこだわりがあります。 …

恵那川上屋
8か月前
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日本の産地には世界に負けない食材で溢れている

30年程前。 モンブランというケーキを作る際、フランスで学んだ職人はフランス産を使い、国内…

恵那川上屋
9か月前
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あらゆる角度から見つめ、見いだしていく新たな可能性と価値

栗の収穫が落ち着き、生産者は来年に向けて早くも動き出しました。 畑に感謝を込めてお礼肥を…

恵那川上屋
10か月前

サブレ、クッキーの『葉の形』に込めた思い

恵那川上屋は創業から今に至るまで、たくさんの出会いを経験してまいりました。 人はもちろ…

恵那川上屋
11か月前

「よそ者、若者、馬鹿者」が島でチャレンジして気づいたこと

「よそ者、若者、馬鹿者」という言葉を聞いたことがあると思います。 地域活性化の成功法則と…

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その土地に文化が根付くことで開く花

「山ノ栞」というサブレを30年近く製造、販売してきました。 少々、もろく割れやすい生地ですが(笑)、私の自信作です。 昨年春に東海環状線の御嵩可児インター近くにある恵那川上屋咲久舎店の裏に、サブレのライン工場を建設し、稼働が始まりました。 このサブレ(山ノ栞)は製造工程で割れることは稀なのですが、店に搬入する度に数枚割れてしまいます。 悩みに悩んだ挙句、味を優先するために配合は変えず、今も製造しています。 販売開始当初。 割れたサブレを手に持ち、店の販売員が「