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眼の不調


    春から長い闘いだった。
花粉アレルギーで、ここまで眼に不調が出るのかと、自身のことながら驚きばかりだった。
改めて、アレルギーで苦しんでいる人達の気持ちを理解出来たように思う。

会う人毎に、
「眼、どうされました?」
「アレルギーですか?」
「痛々しい、、」
「眼が強く印象的ですからね、つらそう、、」

うーん、うなるしかなく。

視力も落ちたはずで。

読書は諦めて、
眼を使うことは極力ストップした。

去年までは、全く症状がなく、ポプラの綿毛が飛び散って、霧のようになる現象すら、神秘的、幻想的と喜んで眺めていたのだから。

アレルギーはある日、突然始まるとか。

来年は、考えなければと思う。

バッグに、ジャケットのポケットに、職場の机の引き出しに、自宅のリビングに、寝室に、目薬を備えていた。

本が読めないことは、非常に悔しかった。
書類も自ら読むより、口頭で伝えてもらうようにして。

日本中が猛暑で、真っ赤な太陽がギラギラしてきた最近、やっと、私の眼も正常に戻った。

眼の大切さを再認識させられ、
アレルギーだからと簡単に考えてはいけないと実感させられ、
また周囲の人達の暖かい思いやりに感謝して、

「弱点のない人間などいないのよ!」

と豪語していた自分の言葉を反芻しながら、

アレルギー体質というのも、弱点には違いないのだなと、ポプラの綿毛の妖精達は、

ちょっと強気の私に、いろいろな事々を気づかせてくれたように思います。

夏本番。

冷たい水や氷の世界に飛んで行きたい暑さですが、

まさか、

水アレルギーとか、氷アレルギー、いやいや、雪アレルギーなど、ないように願いたいです。